2008年08月01日

受水槽のヌルヌル

先日、私のマンションの受水槽の中に入りました。目的は水槽内部の塗装の確認。マンションの水道は、水道局の給水管から直接コンクリート製の受水槽に入り、そこからポンプで屋上にあるFRP製の高置水槽へ運ばれ、高置水槽から自然流下で各家庭へ給水されています。

<塗装に水泡>
受水槽の中はエポキシ樹脂の塗装が施工されており、大きな問題はありません。塗装表面に水泡ができており空気が入っています。見た目には問題があると思われますが、これはコンクリート中の水分が塗装のはく離したところに溜まったもので、漏水はしていない証拠です。
しかし、塗装の表面はヌルヌルしています。今日はこのヌルヌルを推理します。大きな水道施設の中に入っても同じ現象が確認できますが、その正体は?

<答えは重炭酸塩と推定>
日本の河川水の重炭酸イオンHCO3-の平均値は31mg/㍑で、空気中の炭酸ガスがHCO3-(腐食性炭酸、侵食性炭酸)の形でかなり溶存しています。炭酸カルシウムの存在下では重炭酸カルシウムとして溶解し、ヌルッとした感じの水溶性付着物として残っていると推定しました。
会社の化学屋さん。あなたなら、どう推定しますか?

<簡易専用水道>
現在、規制が緩和され、新築のマンションでは水道局の配水管から直接マンション内の各戸に給水する「直結給水」が主流です。私の住んでいるマンションの水道システムは「簡易専用水道」と呼ばれているものです。1年に1度は「水道法第34条登録機関」と呼ばれている会社から検査を受けて、マンション各戸に給水しています。受水槽・高置水槽の清掃費用や水質検査費用のほか、ポンプの修繕費、電気料金も必要ですから費用的・エネルギー的に損ですね。
  

Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:31Comments(0)TrackBack(0)水道