夏の夜の夢

西日本技術の環境調査員

2010年07月01日 07:28


投げ釣りをする者にとって30㎝の白ギスは一つの目標であり、人によっては憧れであり、夢でもあります。
そいつを釣っちゃいました。

ルンルンの私は『何処が寿司やねん!!!!』と突っ込みたくなる名物を購入し一路家路に。

ご飯を炊く必要が無いので、国道沿いの電話ボックスから自宅に電話を入れました。
(まだ携帯電話の無い頃の話なんです)

薄っぺらい(涙)財布からテレホンカードを取り出し、『夜はご飯炊かなくってもいいよ!』ほんの3~40秒の、奥さんとの短い会話です。

電話機のプッシュボタンを押し、奥さんと話しているとき、電話ボックスのガラスに白いミニスーツ姿の女性が通っていくのが写りました。


コツッ コツッ コツッ 足音が響いています。

ストレートの黒髪が素敵です。

コツッ コツッ コツッ 足音が響いています。

純白のミニスーツが素敵です

コツッ コツッ コツッ 足音が響いています。

スラッとした細身のスタイルが素敵です。



短い話が終わってボックスを出、テレカを財布にしまいながらハッと気が付きました。

電話ボックスは国道沿いの何も(自販機さえも)無いところに設置されています。

後ろは山‥と言うより見上げるような崖です。

前は‥やっぱり断崖絶壁‥崖です。

周りには人家もお店も会社も工場も自販機もガソリンスタンドも‥全く何も有りません。 

つまり誰もいません。

車もほとんど通っていません。

真っ昼間です。

もう一度電話ボックス内に戻って確認したら、電話機の周りには表の景色が写るようなガラスはありません。

え・えーッ!

左右のガラスの角度では国道は写りません

え・えーッ!

電話をしている最中は、外が見えません。

何を見てしまったのだ?!私はぁぁぁぁぁぁぁ?!

あわてて左右の国道をきょろきょろしてみましたが‥右方向、上り坂には人も車も無し。

左方向、下り坂にも人、車、通っていった筈のミニスーツの女性の姿も無し。

念のため道を渡り、崖の下ものぞいてみましたが‥




私は何も見ていません。

ワタシハ何も見ていません。

ワタシハナニモミテイマセン。

watasiha nanimo miteimasenn


                                環境分析部:だじゃれはだれじゃ