高圧受電設備の年次点検

西日本技術の環境調査員

2010年12月03日 07:28



今日は年に一回の高圧受電設備の年次点検の日です。
点検はK電気技術さんに委託して、通常点検では行えない精密点検、試験や清掃を行ってもらっています。今年で17回目になります。

まず、電力会社さんとの責任分界点にある区分開閉器を動作させて、停電させます。その後に遮断器を開放、電気がもう来ていないか、検電器で確認してから作業開始です。
残留電荷の放電、短絡接地器具の取付は大丈夫ですか? よく確認しましょう。しかし、検電器が故障してたら?どうするねんと思うこともあります。試験ボタンは付いてますが。


検電よし!作業開始

停電の後、盤内の大掃除を始めます。
シリコンウエスを使って、1年の間にたまったほこりや汚れをきれいにしていきます。これを怠ると、
汚れが湿気を呼び、漏電等の原因になります。



接地抵抗の測定試験。
接地抵抗はA,B,C,Dの4種類あり、それぞれ必要な値が電気設備技術基準で定められているので、それを確認する試験です。







高圧受電設備には、事故が電力会社へ波及しないようにいろいろな保護装置が付いています。地絡継電器、過電流継電器等の名前が付いています。写真は継電器類が確実に動作するかの試験を行っているところです。






変圧器のふたを開けて、内部点検を行います。
また、絶縁油をサンプリングして耐圧試験を行い、規程の性能があるかの確認を行います。







絶縁抵抗の測定を行っているところです。
絶縁抵抗が悪いと、漏電による感電や火災の危険性が高くなるので、試験のなかでは最も重要なものです。
今年はなんとか全ての回路で基準値をクリアしていましたので、ホッとしました。





盤内に忘れ物はないか、よく確認。
区分開閉器の投入、電圧の確認、遮断器投入。
電気は来たか。照明ついたか。OKやな。
あー、今年も終わった。
みなさんお疲れさんでした。
総務のN君、ごくろうさんでした。


来年でわしも定年やし、H君、早く試験受かって主任技術者交替してね。たのんまっさ。 


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