【でっかい風船をとばしてみた】

西日本技術の環境調査員

2011年10月26日 07:28



さわやかな季節に、風船をつかった少しさわやかな話。

クリーンセンターなどの環境アセスでは、上層の風や気温の逆転層の状況を把握するために高層気象を調べたりします。

でっかい風船にGPSを搭載したラジオゾンデと呼ばれる無線機をぶら下げて飛ばし、風船は毎秒5mの速さでファーと勢いよく上がって、見えなくなるまで見送った後はGPSゾンデが軌跡データを逐次送ってきます。





風船はその後、高度7,000~12,000mで風船は破裂するようになっていて、ゾンデはパラシュートでひらひらと落下してきます。
 
と、ここまでは楽しそうな雰囲気ですが、3時間ごとの打ち上げを1週間連続(当然夜中も)行います。
風のある日の打ち上げは大変で、打ち上げた瞬間電線に引っかかりそうになるわ、隣の建物の壁に当たってゾンデが破損するわ。


なにより、風船を膨らます時に飛んでいかないように両手で押さえておく「係り」になると、押さえる最中に水素ガスの入れすぎで破裂したり、

もの珍しそうに近寄ってくるカラスのくちばしに怯えたりでもう罰ゲームです。

打ち上げ前と打ち上げ直後は冷や冷やですが、

軌道に乗れば、少し夢のある話。


                                    環境技術課 カールマローン

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