2010年01月16日
世界遺産~法隆寺~
先週、奈良へ行きました。予定外に用事が早く済んだので、法隆寺を訪ねてみました。
法隆寺は「現存する世界最古の木造建築」として有名で、1993年に、ユネスコの世界文化遺産に日本で最初に登録されています。
法隆寺は、今も、(今では)聖徳太子を開祖とする「聖徳宗」の総本山で、大講堂では僧侶の読経の声が響いていました。(最初は人形かと思いました。)
元旦も大勢の人が訪れるのかと思いましたが、除夜の鐘は撞かないらしいです。
(立派な鐘楼はあります。)
みどころ紹介~高校で学ぶ日本史編~
拝観料1000円
<五重塔>
塔の先端までの高さは32.5mあり、一本の太い柱(心柱)が土台から塔の先端まで貫かれています。
心柱の樹齢は2000年以上で、建築後1300年は経っており、幾多の地震や台風も乗り越えています。
その理由は、木材同士の特殊な切り組み方法によって接合されている「柔構造」あると考えられています。(法隆寺に限らず、地震で倒壊した五重塔はないらしい。)
<中門・回廊>
法隆寺の中門や回廊の柱はエンタシス式(中央にふくらみのある柱)で古代ギリシア建築(パルテノン神殿)の影響を受けている。
そうシルクロードを経てヘレニズム文化が伝わったと呪文のように覚えたあれですよ。
でも考えてみると、アレキサンダー大王は紀元前4~3世紀で、法隆寺は紀元7世紀で、伝播するのに1000年もかかるの?
どちらかといえば古代ギリシアよりローマ帝国時代の影響の方が大きいのではと思う。
(古代ローマは、ギリシアの文化・芸術を憧れを持って吸収しており、言葉もギリシャ語が英語みたいに公用語であったらしく、ギリシア・ローマとオリエントとの融合をヘレニズムと解釈するのかもしれません。)
<玉虫厨子>
「玉虫厨子」は、すかし彫りの金具の下に、玉虫の翅(はね)が敷きつめてあったことに由来しています。
「厨子」とは、仏像などを納める箱のことで、仏壇みたいなものです。
* 大宝蔵院内は写真撮影、写生が不可です。
<中宮寺>
中宮寺は法隆寺の夢殿の隣にあります。拝観料が別料金(一般500円)のため、入らない人がいますが、ここの菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)(国宝)を見逃してはいけません。
高校生のとき日本史の先生が広隆寺(京都 太秦)の半跏思惟像より中宮寺の方がいいと絶賛していたのを思い出しました。
微笑みの法則~Smile on me~
弥勒菩薩の微笑みは「アルカイク・スマイル」(古典的微笑)の典型として高く評価され、エジプトのスフィンクス、モナリザと並んで「世界の三つの微笑像」と呼ばれています。
弥勒菩薩には性別はないのでしょうが、とても女性的ですし、スフィンクスもギリシャ神話では女性なので、「世界三大微笑美人」といったところでしょうか。
*中宮寺の菩薩半跏思惟像も写真撮影が不可です。しっかりと心の眼に焼き付けましょう。
施設管理課:チョイ軽おやじ
Posted by
西日本技術の環境調査員
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08:28
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