2012年03月24日
「水質講座:第1章 水のものさし(1)」

本章では、「水のものさし」と称して、水の一般的な性状を示す指標(項目)について解説します。
ふつうの水は、純粋なH2Oではなく、何かを溶かし込んでいます。
この溶かし込んでいるものの種類や量により、水の性状や水質が決まります。
これらを大まかに占う指標(項目)がECやpHです。また、水の状態をあらわすものとして水温があります。
ECやpH、水温は、あらゆる水に共通した尺度です。
これら以外にも、生物を育む環境水の場合、DOが重要な項目です。
また、排水の状態や処理装置の調子を測る指標として、沃素(ようそ)消費量やMLSS、MLVSSなどがあります。
これらの指標(項目)は、まさに「水の“ものさし”」です。
というのも、具体的に水の「汚れ」「見た目」「味とにおい」「健康に関するもの」などが問題となる場合、その原因を推定する上で、これらの指標(項目)が重要な手掛りとなるからです。
例えば、pHは健康被害や着色などをもたらす金属類などが水中に溶出する因子となりますし、ECは水の汚れの原因となるイオン類がどの程度存在するかをあらわす指標となります。
このため、通常の調査・測定を行う場合はもちろん、汚れ・におい・色といった具体的な問題の発生時においても、これらの指標(項目)を測定することが第一歩となります。
「隣の鶴瓶さん」
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西日本技術の環境調査員
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07:28
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水質講座