2012年10月31日

ブログ終了のお知らせ



2008年3月から始まったブログですが、本日(10月31日)の掲載を限りに終了とさせていただきます。

4年半に及ぶ社員のブログ総数は1,684稿に達しました。

この間、約32万件のアクセスをいただきましたことをお礼申し上げます。

ご愛読、有難うございました。

                                               「隣の鶴瓶」
  


Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:30Comments(2)暮らし

2012年10月31日

縁(えにし)

このブログもついにお開きとのこと。

さて最後ということで、ここ数年に現場で出会えた生き物(特に中々出会えない種)を掲載して最後にしましょう。
ただ、鳥など一部はあまり良い出会いがなかったのでごめんなさい。。
いつかまた出会える日を楽しみに。

年々忙しくなる中、これらの生き物との出会いは、一時でも仕事の疲れを癒してくれます。
環境や生態などを考えながら、物思いに更けて。

【昆虫類】
ヒメタイコウチ(カメムシ目タイコウチ科) Nepa hoffmanni
湿地や湿原、水田、池畔などの水際に生えた植物の根際や落葉の下に生息する水生昆虫です。
ただ、飛ぶことができないほか、水生昆虫のくせに、水深が深いと溺れて死んでしまいます。
あまりにも生息環境が限定的で減少の一途(天然記念物に指定される地域もあります)。

また、体長も2cm程度と小さく、よく探さないと気付かないかもしれません。
場所によって探し方を変えないと見つからなかったり、1回では見つからないときもあり、まだまだ彼らの気持ちは計りかねます。


タガメ(カメムシ目コオイムシ科) Lethocerus deyrolli
先のヒメタイコウチとは一転、6cmと大型の水生昆虫で、魚やカエル等も捕食します。
場所によっては、今でも街灯に沢山飛んで来るのが見られますが、近くでは見なくなりました。

夜な夜な川を潜っていたら、護岸に張り付いているのを発見しました。
当時は朝から深夜までとヘロヘロでしたが、出会いに疲れを忘れさせられました。


クロカナブン Rhomborrhina polita
珍しい種ではありませんが、私は縁がないのか、出会えなかったり、目視止まり(捕獲できず)であることが多い。。。。

今回は、カーナビに騙されて走らされた山道を走行中、樹液に集まっているのを発見!
遠回りさせられた山道ですが、これも縁ですね。

名前のとおり、黒色のカナブンですが、黒光り感がたまりません。


マクガタテントウ Coccinula crotchi
結構珍しい種で、河川で見られることが多いものの、生態や生息環境は不明瞭とされています。

見つけた場所は河川以外ですが、オープンな荒れ地(草地)。
そういう環境が好きなんでしょうね。

個人的にもほとんど見たことありませんでしたので、感激もひとしおです。

【両生類・爬虫類】
オオサンショウウオ(卵塊)Andrias japonicus
いわずもかなオオサンショウウオ!

最近は外来のチュウゴクオオサンショウウオが分布を拡大、交雑も見られるなど純血の生息が危ぶまれています。

卵塊を確認したものですが、親が見当たらなかったことから育つことは無いでしょう。
折角見つけたのに寂しい感じでした。

シロマダラ Dinodon orientale
夜行性なので、昼間は滅多に見かけません。
夜間調査の多かった昨年は良く見かけました。
夜も徘徊しないと出会えない生き物は多いです。

写真は穴掘りしていたところで見つけたものですが、幼蛇ですごく可愛かった!
飼育してみたいところですが、餌にこだわりがあるようで難しいです。
というより、野生の生き物なのでそっとしておいてあげましょう。
大きくなってまた出会えるといいなぁ。。。

【哺乳類】
カワネズミ Chimarrogale platycephala
こちらは川でイワナを探していた際、川辺を走るのを見つけて捕獲!
通常、動物の捕獲には許可が必要ですが、何せ手掴みで、その辺りは許して頂きたいところ。

生息するのかも分からない場所が多く、疑心暗鬼で調査することも多い。
生態の一端が見られたようで、感激でした。
先日某テレビ局で撮影・放送されていましたが、じっくりと一つの種を観察してみたいものです。

【魚 類】
ビワマス(降下稚魚) Oncorhynchus masou rhodurus
滋賀県に居ながら、滋賀県下での調査は少ない・・・・

降下稚魚に自然下でお目にかかったのはお初で、感激でした!

後は、意外な河川でも遡上が行われているのだと知り、勉強不足を痛感させられました。

でも、魚は美味しそう!って本能が先立つかな(笑)。

【甲殻類】
サワガニ Geothelphusa dehaani
種自体は珍しいものではありませんが、一般には赤色で知られることが多いものの、一部では青色の個体が見られます。昔流行ったチョコエッグにも入っていた。

私自身もあまり見かけません。
今回は青色が生息することが知られる高知で発見。
1個体の変異では!?と思った矢先に次々と青色が・・・見慣れぬ光景にオオッ!と感激。


【植 物】
クマガイソウ Cypripedium japonicum
仕事を始めて20年程立ちますが、現場で出会ったのは数えるほど。
始めての出会いは仕事を始めたばかりの頃、京都府下でしたが、そのころ同府下では絶滅とされており、扱いに困ったものです。

まあ、生き物の分布なんかは、断片的にしか知られていないものも多く、しかたがないことではあります。最近は調査が盛んで分かって来たことも多いですが、それでもまだ。
ちょうど花期に出会え、かつ大規模に群生していたため、気分爽快でした。

ちなみに、本種は増殖技術が確立されておらず、盗掘されるケースが多いとか。
また、地下茎は節間が長く、全長が1m以上になることもあります。
このため、普通の植木鉢には収まらず、かつ、先端の生長点が鉢の内壁などに当たると枯死するため、鉢植えに適さないとされています。

私も育ててみたい種ではありますが、見かけてもそっとしておいてあげましょう。

クモノスシダ(チャセンシダ科チャセンシダ属) Asplenium ruprechtii 
四方に細い葉を伸ばす姿が名前の由来ですが、英名ではSiberian walking fern(シベリアの歩くシダ)と呼ばれ、これを聞くとさもありなんといった感じ。
今回は壁一面に大小様々が多数見られ、愛くるしさこの上ない!でした。

ちなみに、石灰岩地帯では特有の生物相が形成されたりします。植物もそうですが、今回訪れた地では、面白いお話を聞くことができました。
言われて見るとですが、石灰岩地帯は表土が乏しく植生の発達や耕作には厳しい環境です。

こうした中、地表付近に根を発達させるスギ等(土が少ないと崩壊しやすい)を避け、直根(真下に伸びる根)を発達させ(土砂崩れの抑制に貢献)、かつ落葉(腐葉土等として土壌材料となる)のコナラ類の植栽に力を入れたのだとか。
スギ・ヒノキ等で一面を覆われた山を見ることが多い中、これらの地域ではコナラ類が大半でした。


ホンゴウソウ Andruris japonica
暗い林床下の堆積した落葉間に生える小さな小さな(高さ3~5cm程度の)腐生植物です。
地上を凝視して歩かないと気付けないかもしれません。

呼びかけられたように立ち止まった足下を見ると、比較的多くが微笑んでいました!
気付きにくいためか珍しいとされていますが、昨今では増えてきたとの情報もあります。

森林利用・管理(落ち葉かきや下草刈り)が減り、落ち葉の堆積が増えたためでしょうか。。。

では、本ブログを含め、これらの生き物に再び出会えることを楽しみに、仕事に勤しむことにしましょうか。


                                                元祖環境調査員
  


Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28Comments(0)自然観察

2012年10月30日

「猫は冬眠する?」

どんな動物でも寒くなると体に栄養をため込むものなのでしょうか?(人間も然り)

会社に迷い込んだ、猫の小鉄さんを家で飼い始めて早くも2年目になりました。

5時に起きて1回目の朝ごはん。6時と7時に2回目と3回目の朝ごはんを食べます。
昼ごはんはどこかで外食?して、夕ごはんは17時、19時、21時頃にやはり3回食べます。

最近では体重が約6㎏近くにもなり少々メタボ気味…。

冬眠でもするつもりなのかと思い、『ネコ科の動物は冬眠するか?』を調べてみました。
(答えは×)

そんなある日の昼さがり、彼を撮影していると何やら少し緊張気味の様子…。

どうかしたのかと訊ねますと、目をやる先には近所のボス猫で、かなり大きい黒猫がすぐそこまで…。




どうやらごはんを捕られないように、じっと見張っているようです。

まあ何はともあれ、健気に頑張る姿に家族は毎日、癒されています。

                               環境技術課:トレーダー:ジョーンズ
  


Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28Comments(0)暮らし

2012年10月29日

『 Picasa Webアルバム オーバー還 同窓会に行く・・・ 』

■46年 と言えば 信長 いや 石田三成の時代ならば 人生50年まで・・・
 石原都知事が オリンピック・パラリンピックの誘致を・・・
 夏の五輪 1964年 「東京オリンピック」
この1964(昭和39年)に中学校に入学  卒業は1967(同42年)
だから 現在 “オーバー還・・・”

■46年後の2012年 ロンドン五輪  46年ぶりに 同窓と会う
 



 それにしても 何たる変わりよう  立派な紳士?に・・・・・

■Google サービスに 『Picasa web アルバム』 が・・・
 情報通の諸氏には 当然のごとく 基礎常識程度で ご存じ ご利用のはず
http://picasa.google.com/intl/ja/
 写真アルバムを 無料で管理運営できる

■Picasa!  中学校だけでなく
 高校の同窓会でも 我が母校 活用中
 どうですか? “オーバー還” 給をいただいている職場でも・・・・・

                                      “オーバー還”だけど・・・?”
  


Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28Comments(0)暮らし

2012年10月28日

『紫式部』と『ホトトギス』

まず最初にお断りしておきますが、世界的に有名な「源氏物語」を執筆した平安時代の女流作家「紫式部」のことでは決してありません。

秋の山野草「ムラサキシキブ」のことです。



初めてこの花(実)に出会ったときそのあでやかさに見とれて、名前を知りたいと早速図鑑で調べたところ「紫式部」と知って「成る程に」と妙に納得したものでした。

どちらの名前が先か知る由もありませんでしたが、調べてみると、植物のほうは最初『ムラサキシキミ』すなわち紫色の「シキミ」(小さな紫色の実が連なっている)というのがもともとの名前のようです。

となると、かの有名な女流作家が出現してから「シキミ」が詰まり「シキブ」となり、その後「紫式部」としての名前が定着したのかなぁと推察します。

これが正しいかどうか判りませんが、誰もがこの花の名前を聞くと無条件で納得してしまうから不思議です。

一方「ホトトギス」というと、あの有名な俳句にある「眼に青葉、山ホトトギス初鰹」のホトトギスに由来しているそうです。

田植の時期を告げる渡り鳥として知られる「ホトトギス」この鳥の胸元の色にそっくりな花弁を頂いているところから「ホトトギス」と命名されたようです。
これも納得です。



ここしばらく心地よい気候が続きましたが、「ホトトギス」の花弁が散るころ、やがて厳しい冬将軍がやって参ります。

皆様ご自愛下さい。さようなら。

                                     日曜レギュラーおじさん
  


Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28Comments(0)暮らし