四川大地震と滋賀県
<中国で最大の地震被害は?>
中国の四川大地震の地震の規模はマグニチュードM8とされており、人的被害は8万人を超えると予想されています。新華社通信が伝える2次災害を逃れる避難者数は1、450万人ですから、京都府の人口(265万人)と滋賀県の人口(140万人)を合計した数よりもはるかに多く、これに大阪府(880万人)を加えた人数になっています。
なお、記憶の新しい阪神淡路大震災は、M7.3、死者数は6,434人です。
過去の中国で最大の被害をもたらした地震は、1556年(四川省の隣)に発生した「華県大地震」で、83万人が死亡したとされています。陜西省には窰洞(ヤオトン)と呼ばれる崖を利用した横穴式住居が多く、地盤の崩壊で生き埋めになった人が多かったためとされています。
<内陸部日本の想定では>
東海地震、東南海地震、南海地震及びこれらの複合型のプレート型の地震を除けば、日本国内の内陸部でM8が想定されている地震は数多くありません。
地震調査研究推進本部が想定している日本の内陸部の地震で、M8.0相当の大地震の起きそうな断層は、糸魚川―静岡構造線と九州~四国~紀伊半島にかけた中央構造線です。この構造線は本州を南北あるいは東西に分ける大きな断層です。ということは、四川の地震の大きさM8.0は、日本が二つに割れた程度の地震が起きた大きさになります。
<滋賀県では?>
現在、滋賀県が想定している大きな地震は琵琶湖西岸断層帯地震と東南海・南海地震になります。滋賀県の防災ポータルhttp://www.pref.shiga.jp/bousai/portal/kanren/jishin.html
ここには、お住まいの予想震度等のマップが示されています。ご確認ください。
琵琶湖西岸断層帯地震(M7.9)30年以内の発生確率は、ばらつきが大きく再調査の必要がありますが0.09~9㌫とされています。
東南海地震・南海地震(M8.5)30年以内の発生確率は、50㌫以上とされています。
<東南海地震・南海地震防災対策推進地域>
滋賀県では、14市町が「東南海・南海地震防災対策推進地域」として指定されています。(平成19年4月1日現在)
彦根市、長浜市、近江八幡市、甲賀市、野洲市、東近江市、米原市、安土町、日野町、竜王町、竜王町、竜王町、甲良町、多賀町
今週は、滋賀県の地震に伴う水道、廃棄物、帰宅困難者についてまとめて報告いたします。
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