水戦争

西日本技術の環境調査員

2008年04月16日 07:37


水争いと水戦争

<リバーとライバル>
河川を英語でリバー(“river”)といいますが、この語源はラテン語の“ライバル(”ribalis”競争相手)”にさかのぼります(これは受け売りの知識です)。昔、日本でも水争いで死者が出た、その結果、現代に至っても隣村同士の水の運用ができず、水道の普及が遅れている地域もあります。水にまつわる戦いの歴史は昔からのようです。

<水戦争の構図>
以前から、「21世紀は水の時代」、「水の争奪戦が始まる」、「21世紀は水戦争だ」と聞かされてきましたが、実感の湧くものではありませんでした。しかし、原油価格が100ドルを突破し、マグロが買えない日本の姿を見て、やっとこの構図が見えてきた気がします。
近年の水不足は地球温暖化による異常気象と考えられており、砂漠化や水源の枯渇をはじめとする環境への影響とともに、食糧生産の面からも深刻な問題になっています。異常気象は降雨量を不安化させ、世界の食糧不足を加速し、さらに、バイオ燃料の需要にともなうトウモロコシや大豆など飼料穀物の争奪に発展し、食糧vs燃料の構図になります。また、生活水準の向上によって、中国を代表とする巨大な食糧輸入国間で食糧争奪戦が始まり、発展途上国vs中国vs日本の構図も明らかになってきます。

<すでに水戦争は始まっている>
本格的な武力による戦争ではありませんが、この構図はすでに現実のものとなっており、すでに水戦争は開始していると考えても不思議ではありません。

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