2009年01月27日

移民環流

移民環流―南米から帰ってくる日系人たち―   杉山春

<本屋でちょっと立ち読み>
90年の入管法改正から日系ブラジル人等に「定住者」という就労可能な在住資格を与えられた結果、多数の日系人が日本へ。そして、非正規雇用の労働者へ。

在日の日系人コミュニティでは日本の未来を先取りした実験が行われている」として労働環境から家庭生活そして、犯罪や非行についても、生々しくレポート。現在の金融危機下の労働環境や生活については反映されていませんが、非正規雇用者は厳しいようです。

実は、この本は2点について、間接的に身近な存在。

<ブラジル人専用の派遣会社>
甲賀市にある日系ブラジル人専用の派遣会社の会長さんと食事をしたことがあります。お隣の湖南市は人口の約5%が外国人。滋賀県の製造業の中心の一翼を担っている場所です。

話の内容は、京都新聞に載っていた文章を引用すると「派遣の中でも、真っ先に切られるのは外国人。創業以来、最悪の状態だ」。まさに、このとおりの内容でした。お会いしたのは昨年のクリスマス前でしたから、現在の状況はさらに悪化していると考えられます。

もっとも、クリスマスには母国?で迎える習慣がありますから、帰国された人も多いようです。ブラジルの資源バブルははじけたものの個人消費は堅調ですから。

残った人については、派遣止め=アパート退出の構図ではないようですが、失業には変わりがない。一番大変なのが、日本で住宅を購入し、ローンが残っている日系ブラジル人
間接的に聞いたのですが、今後、外国人労働者は中国人が進出するというのが専門家の見解。

<この本の著者>
著者の杉山春さんとは会ったことも、見たこともありませんが、
実は、隣の鶴瓶さんと高校の同級生で隣のクラス。
美人という印象はなかった

<韓国人も同じ>
中国に留学中の韓国人は中国の物価上昇とウォン安で、ぞくぞくと留学をあきらめ韓国へ帰国。日本人留学生の話では、送別会が続き、旧正月を契機に3割の韓国人留学生が減少する見通しだとか。金融危機は世界中に影響を与えています。


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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 滋賀
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