2009年04月22日
「滋賀県の貿易」聞いたことないだろう
滋賀県から「滋賀県貿易実態調査結果概要」が公表されています。県の貿易といってもピンとこないし、調査そのものの存在を知らない人も多いのではないかと思います。
調査対象期間は平成19年1月から12月までですから、リーマンショック以降の数字ではありません。調査対象は30人以上の製造業。
この調査は毎年行われる任意調査で事業所(本社、商社経経由も含む)の輸出入総額をまとめたものですから、滋賀県の輸出入を正しく示していることではありません。
しかし、滋賀県の貿易の傾向は読み取ることができます。
滋賀県の輸出額は8,104億円、輸入額は3,846億円。滋賀県の貿易収支は圧倒的に黒字。日本の総輸出額が81兆円ですから、これも日本の1%。
<輸出>
商品別の輸出を見ると電気機械器具製品が37.2%でトップ、次いで窯業・土石製品22.8%。
3番目は一般機械器具製品が19.3%。その他の機械器具関係を合計すると、滋賀県の機械器具関係の合計は63.1%となり、1事業所当たりの付加価値額では全国2位になっており、従業者1人当たりの付加価値額も4位ですから製造業の強さがわかります。
輸出地域を見るとアジアが56.6%、西欧18.3%、北米16.1%でアジア中心。
<窯業・土石製品が特徴>
滋賀県の窯業・土石製品の特化係数(滋賀県の構成比/全国の構成比)は高いものがあり、滋賀県を代表する産業です。
ところで、滋賀県の輸出している窯業・土石製品の内訳はなんですか?
一般的にはセメント、コンクリート2次製品、ガラス、セラミックスを思いつきますが、ひょっとして信楽のタヌキ?
<輸入>
商品別の輸入を見ると化学製品が48.2%、電気機械器具製品25.2%となっており、この2項目で3/4を占めています。
輸入地域を見るとアジアが45.3%、西欧38.3%、北米12.9%で、これもアジア中心。
<使う港はどこ?>
輸出:神戸港、大阪港、関西空港、名古屋港、四日市港
輸入:大阪港、関西空港、神戸港、名古屋港、
意外にも、不振と伝えられる関西空港ががんばっています。
考え方を変えると、滋賀県の輸出額が多いということは、今は不況???
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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滋賀