2010年12月12日
野菜高騰と『週末ファーマー』
最近スーパーを覗くと少し気になることがあります。さつま芋や大根が一本百円以上するのです。
鍋物が美味しい季節になりましたが白菜やネギ、キャベツが高くて買えないので鍋料理が減っているというのです。
この野菜高騰の原因は天候の異変による生育不良、品薄によるものと思います。大げさな話をすると、気象頼みの露地栽培野菜の危機が迫っていると言うことです。
もやしやイチゴ、トマトといった温室栽培が主流の野菜は年間を通じて比較的安定した供給が出来るので値段設定も変化は少ないのですがハウス栽培に向かない大型野菜は露地栽培だけに気象条件に左右され、その影響を大変受けやすいのです。
今年は猛暑で夏野菜も不作で品薄だったのをご記憶でしょうか、この秋も寒暖の差が大きく紅葉は見事でしたが、秋野菜にとっては発育不良が多く出たのです。
また、気温が高いと害虫の発生も多くなります。穴の開いた野菜は売れないから店頭に並ばないのです。
逆に虫くいの無い安い野菜は農薬を塗した中国産の野菜と言うことです。大変危険なことです。
話は変わりますが、先日NHKの「クローズアップ現代」で『週末ファーマー』を話題で取り上げていました。
『週末フアーマー』とは週末に『農夫』に早替わりする家庭菜園愛好者のことです。
番組の説明によるとその数、日本全国で200万人に上るそうです。
外国からの輸入に頼りきった日本の食材調達、危険な野菜を排除するという意味からは安全で安心できる野菜を自分で作るのは良いことです。
私も真似事ですが少々の畑で野菜作りに取り組んでいます。
今生育しているのは、イチゴ、大根、ホウレンソウ、ネギだけですがどれ一つとってもお百姓さんが作る野菜には足元にも及びません。
しかし、この僅かな野菜でも採り立ては野菜本来の味がします。そして害虫がつきにくい野菜を選ぶことで農薬の使用を抑えることが出来ます。
人様に自信をもって差し上げられるのです。そして何といっても収穫の時期ともなると孫を目の前に野菜の育ち方、食べ物の大切さを教えることが出来るのです。
私はこれこそが子供に対しての大切な教育と心得ています。
パセリやレタス、ミニトマト、イチゴはプランターでも十分育てられます。
ベランダに花を飾るのも良いですが、そこで一鉢野菜の種を植えて子供さんの目の届くところで育て、生きた教育のために野菜作りされることを強くお勧めします。
日曜レギュラーおじさん
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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園芸