2011年09月24日

「荘則棟」


「荘則棟」

1960年代に活躍した中国の卓球選手です。

「前陣速攻」というプレイスタイルで、文字通り卓球台から離れずに、低い打点でフォア・バックの両ハンドを駆使して素早く攻める選手でした。

卓球小僧には、憧れのスーパースター。
まさに神様でした。

そんな神様が、1971年の世界選手権名古屋大会に出場すると聞いて、何が何でも神様のプレイを一目見ようと、卓球小僧は愛知県体育館に乗り込みました。

いよいよ登場となったその時に館内アナウンスが流れ、神様が「試合を棄権する」と聞かされました。
卓球小僧は涙が出そうになり、それはもう、がっかりでした。

卓球小僧にとって人生初とも言える不条理。
しかも、対戦相手がカンボジアの選手であることが「棄権」の理由。

この時、卓球小僧には「社会の窓」が与えられました。
以降、この「社会の窓」からしか神様を見ることが出来なくなりました。

「社会の窓」から見た神様は波乱万丈のチャンピオンです。
61年から65年にかけ世界選手権シングルス3連覇。
しかし、「文化大革命」の影響で次に出場できたのが、この71年の名古屋大会でした。

71年大会は、「ピンポン外交」と呼ばれ、神様抜きでは中国とアメリカの国交回復や日中国交正常化を語ることは出来ません。

その後、神様は「スポーツ大臣」に就任しますが、「文革4人組」が逮捕された時には、4年間の投獄も経験したようです。

あれから40年。卓球小僧の「社会の窓」。

今見える景色は、高速鉄道?それとも空母?

                                        「隣の鶴瓶さん」

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) スポーツ
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