2008年04月05日

こなもんは大阪、コメもんは滋賀へ

最近、日本のカロリーベースの食糧自給率が39%になったとして、よくテレビで紹介されています。さらに、主食系の穀物の重量ベースによる自給率は27㌫と低率です。さらに4月から小麦粉が再び値上げされます。一方、今年の正月は米価の低迷を反映して「10%増量の餅」が売られていました。今日は、だぶつき気味のおコメについて考えてみます。

<水田と環境>
おコメは作った経験もなく、調べたこともないのですが、素人的に見て、水田もフルに使われておらず(耕地利用率94%)、米作の減少は環境にも影響を与えているようです。
・ 地下水の涵養
・ 生物の保全と多様化
・ 二酸化炭素の吸収

<おコメの食べ方>
麦は粉にしないと、美味しくありませんが、コメはそのまま粒の状態で食べられます。しかし、麦は粉にしたことによって、パン、うどん、スパゲッティ等食べ方が多様化しました。日本ではローカルフードや米粉パンとして販売されているのですが、多数派を形成しているわけではありません。なお、滋賀県内でも米粉パンは製造・販売されています。(全国の米粉を使用している人たち)www.syokuryo.maff.go.jp/kasyoku/shoukai/komeko/komeko.htm

現在、日本で商品化されているのはパン、ピザ、シフォンケーキ、パンケーキ、ライスプディング、お好み焼き、饅頭、ドーナツ、揚げ菓子、うどん、生春巻きの皮、餃子の皮、揚げ物の衣などです。

<ベトナムに見習う(コメもん)>
おコメの粉を素材に使う料理は、中国には腸粉、タイにはクオイ・ティオなどがあります。
しかし、コメの粉を使う代表的な国はベトナムです。ベトナムではコメをそのまま食べますが、コメもんとして様々な食べ方をします。ベトナムの代表的なコメもんは、うどん(フォー)、お好み焼き(バインセオ)、春巻きの皮(チャージオ)です。

フォーは、日本のうどんと違い「こし」はありませんが、麺自体がしっかりしているので、結構いけます。バインセオは、大阪のお好み焼きよりも広島のお好み焼きの皮に近く、さっと湯がいたもやし・エビをはさんで食べます。
チャージオは、蒸したコメの粉を薄く延ばし、春巻きの皮として用います。

<こなもんは大阪、コメもんは滋賀へ>
うどん、お好み焼き、たこ焼きの小麦粉を使った「こなもん」の代表は大阪に譲ります。しかし、滋賀県には鮒ずしという県を代表するする食べ物があり、そこにはおコメが使われています。
滋賀県ではおコメが取れるので、コメもんの文化を発展させたらどうでしょうか?


Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:15 │Comments( 0 )
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