『ふなずし』と『ふぐ刺し』

西日本技術の環境調査員

2010年09月26日 07:28



先月、三年も漬け込んだ『ふなずし』が手に入ったので日本酒で頂きました。



さすがに三年もの、芳醇で少し甘みのあるようなしっとりとした味わいに箸が進みました。

その感動覚めやらぬ先日、今度は30センチはあろうかと思われる『ふなずし』を二匹頂きました。



最近の『ふなずし』は原料のフナが品薄のため高級食材となり、お祭りとか盆、正月くらいにしか食することが出来ませんが何故か今年は当たり年です。

一口に『ふなずし』と言ってもいろんな漬け方があり、その味も千差万別でかっては滋賀県の各家庭で『ふなずし』を漬け込みそれぞれ家庭の味として自慢の品だったようですが今は原料の琵琶湖産「ニゴロブナ」の不漁から高級食材化し、一匹10,000円の『ふなずし』も珍しくありません。

『個人的に言えば『ふなずし』は20cm位の子持ちの「ニゴロブナ」の少し麹の入った二年位のものが好きです。

さて、前述の大型『ふなずし』はニゴロブナではありませんが、BBC放送のCMで社長とおぼしき中年の男性が『ふなずし』を食べるや否や「あっ、おいしいですね」のコマーシャルで有名な『村○水産』製造です。見た目が大きすぎ、切るのも大変でしたが、子持ちのフナでお味のほうはGOODでした。

『ふなずし』が手に入ったので一杯飲もうかと友人を誘ったところ、信州の地酒を取り寄せ持参してくれました。酒の肴について調達したのがトラフグの『ふぐ刺し』です。当たると怖いから「鉄砲」とも呼ばれますが、それは板前さんの腕を信用して一匹丸ごと調理してもらいました。




『ふなずし』の風味といい『ふぐ刺し』のにじみでる味わい、これに松茸も参加し、端麗の日本酒とのハーモニーは絶妙で、話が弾み日の暮れるのを忘れ、気がついたときは床の中でした。




                初秋を飾るにふさわしい至福のひとときでした。

 

                                      総務部 日曜レギュラーおじさん

関連記事