2010年09月02日

三重県の凄い所案内


前回では、三重県津市の専修寺を紹介しました。
今回は、名所・旧跡ではなく、ワースト1の紹介です。

<ニホンザルによる農作物被害>
中日新聞の記事によりますと、ニホンザルによる農作物被害は、三重県で年間被害額1億5000万円に上り、全国トップとの事です。(全国トップですよ 凄いですねー

 その原因は「南北に山々が連なって農地とサルの生息地の接する面が長いからだと推測」されているそうです。

三重県の凄い所案内
三重県いなべ市大安町石榑の民家にて 当社環境調査員撮影

<農作物被害の内訳>
農林水産物別の内訳は、農作物( 特用林産物を含む) の被害が2.4億、森林の被害が1.5億、水産物の被害が0.7億となっているそうです。

獣種別で被害額が最も多いのはシカ2.0億であり、そのうち森林被害額が1.4 億と約7 0 % を占めているそうです。

農作物で見ると、最も被害額が多いのはイノシシ(0.7億)、次いで、シカ(0.6億)、サル(0.5億)となっており、イノシシ、シカ、サルの上位3種類による被害額で全体の9 1 % を占めているそうです。

これら3 種以外の被害では、カワウ等による放流アユの水産物被害(0.7億)、スズメやカラス等による農作物被害(0.1億)、カモシカによる森林被害(0.1億)、が主なものとなっているそうです。 (琵琶湖産の稚鮎もかわいそうですね 川鵜の餌だったんですね知らなかったです。)                  
 
鳥獣関係統計報告( 三重県)

<被害拡大の要因>
全国的にイノシシ、サル、シカの被害が拡大、深刻化している要因としては以下の点が挙げられているそうです。

・昭和30年代以降、森林から他用途への大規模な開発や天然林の人工林化などにより、獣類の生息環境が大きく変化したこと。

・農山村地域において過疎化や高齢化等に伴い、里山等における人間の活動が低下するとともに、餌場や隠れ家となる耕作放棄地が増加していることにより、里が野生鳥獣にとって身近で魅力ある場所になっていること。

・農作物など高栄養な餌の摂取も加わり、繁殖開始年齢や幼獣の死亡率の低下等により個体数の増加率が向上し、分布が拡大していることなど。 
 鳥獣関係統計報告( 三重県)


<毒草ばかりの異様> シカ食害で奈良の山
このショッキングなタイトルは、読売新聞の抜粋です。読売新聞によりますと、奈良県御杖村・三峰山(1235メートル)で、猛毒で知られるトリカブトの仲間「カワチブシ」(キンポウゲ科)の花が山頂付近の草原「八丁平」に咲き始めたとの事です。

一帯には「バイケイソウ」(ユリ科)や「アセビ」(ツツジ科)など、毒性の強い植物の群落が広がる。近年になって増えている野生のニホンジカの食害が原因とみられ、同村の職員や研究者らは「このままでは、草原が毒草だらけになる」と危機感を募らせているとの事です。
 (鹿もかしこいですね 毒草のみ食べ残すんだから)  
    
三重県の凄い所案内
草原に広がるカワチブシの群落(読売新聞WEB)

最後に 西日本技術コンサルタントの本物の環境調査員は、鳥獣被害対策のため三重県から仕事を受注し、日夜業務に励んでいます。
「平成21年度農産物被害対策ニホンザル遊動域等調査業務委託」
「平成22年度農産物被害対策ニホンザル遊動域等調査業務委託」
「平成20年度ニホンジカ糞粒調査事業」
「平成21年度ニホンジカ糞粒調査業務委託」


                                          三重のおじさん

タグ :環境三重

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 三重
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