2009年02月28日
アニメと観光
休日の朝、京都市内を徘徊していますが、最近の特徴は外国人が朝早くから歩き回っていること。開門前の神社やお寺の周辺をうろついていたり、目的地に向かうために移動中であったり、さまざまな国の人を見かけます。組み合わせは男女のカップル、若い女の子、または数人の若い人たちグループですから団体旅行ではありません。絶対数は中国系が多いのですが、白人も多い。
<特定のお寺>
清水寺、八坂神社、銀閣寺、金閣寺といったビッグネームはやはり団体客中心ですが、朝早くから動き出す外国人観光客が集まるのは晴明神社、壬生寺、六道珍皇寺など、ビッグネームよりも少し知名度の劣るお寺や神社です。
写真は晴明神社に貼ってあったポスター。
<壬生寺の台湾女性>
先日、これら外国人に共通するキーワードを発見しました。壬生寺で日本語のできる台湾から来た女の子と話していたとき、「セーラームーン」、「らきすた」、「かんなぎ」などアニメとゲーム。そして「なんでも鑑定団」など外国で放映されているテレビ番組がどんどんでてきます。しかし、鑑定団以外、タイトルは知っていてもテレビで見ることも、ゲームで遊んだこともない。
「沖田総司を知っていますか?」
「もちろん、新撰組にいた人でしょう」
「やっぱり日本でも有名なんだ。でも、壬生塚にはいないんですよね」
「知りません」(実は、お金を払って壬生塚に入ったことがない)
話していると近藤勇、芹沢鴨あたりがどんどん出てきますし、歴史をよく知っている。
日本のアニメは海外のテレビでも見かけ、ゲームはコピーをふくめて氾濫。しかし、なぜ、若い外国人が晴明神社、壬生寺などに集まるのか?
<冬ソナと同じ>
これはアニメ、ゲーム、ジャニーズ事務所のタレントが出演映画の舞台や背景になったお寺や神社がアニメロケ地となっています。また、トレンドとしても、古い日本の「魔界の世界」をストーリーとした内容が神社への注目度を高めるものとなっています。
もう少し、わかりやすく考えると「冬のソナタ」の韓国のロケ地におばさんたちが大挙押しかけたことと同じ現象です。
「冬のソナタ」と異なる点はヤング、ディープ、ニッチ。冬ソナの中年のおばさんに対して、アニメ・ゲームの若い人たちですから、お土産はハローキティの舞妓バージョンや新撰組バージョン。それにテーマがディープ&ニッチです。ネットサーフィンと同じでどんどん広がっています。
<果物も>
数年前から、この類の女の子が日本のイチゴや桃をデパートで買ってホテルへ帰る姿を見かけます。日本はアニメやゲームだけではなく、果物も高い評価を受けています。
ここに大きなヒントがあり、京都や滋賀の観光を新しい観光資源で取り組むことができるようです。明日は成功例「らき☆すた」について研究。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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京都