2009年03月28日
石塀小路
奈良のベンチャー企業が京都の路地・小路の検索システムを作ったそうです。確かに、路地・小路は「通り名」が地図には載っていないことが多いですから、観光客にとっては必要でしょうね。何気なく歩いていて通り過ぎてしまう路地・小路。今日は路地・小路について考えてみます。
京都で有名な小路は、場外馬券売り場と歌舞練場の花見小路、観光名所の石塀小路、レトロの雰囲気がある姉小路、錦市場の錦小路、JR伊勢丹の拉麺(ラーメン)小路(違う)。
今日の話は路地・小路・迷路。
<石塀小路>
京都の路地・小路の代表は伝統建築物保存地区に指定されている石塀小路。石塀小路は八坂神社に近く、八坂の塔(法観寺)、高台寺があり、ねねの道、二年坂に続いています。
早朝しか行きませんから、夜の事情はわかりませんが、料亭、旅館、スナックのようです。
なぜ、よくわからないのか?
この通りの看板は「スナック ○○」ではなく、「△△」と屋号や氏名しか表示していません。実際、泊まったことはありませんが、このあたりの旅館は意外と安いところもあってリピーターも多いそうです。
なお、この石畳は廃止された市電の敷石を移設したものも使われています。平安神宮の池には鴨川の橋の基礎石が使われています。石だけではなく木材も再利用されており、京都は再利用が進んだ町ともいえます。
<香港の九龍城>
大陸返還前に取り壊されて、今はありませんが、清朝の軍事施設であった九龍寨城があったところでスラム。なぜ、スラム化したかというと、イギリスが中国から租借したとき、九龍寨城だけが中国領として残り、治外法権化した場所でした。
ここはビル中の路地が迷路。大陸からやってきた不法移民が、勝っ手に仕切りを作って配管・配線したものですから、まさに迷路。このあたりは飯が安くて美味しい。最もオールド香港らしい場所でした。今は公園を中心に高層のマンションが立ち並んでいます。
啓徳(カイタック)空港に近かったので1泊したことがありますが、窓もなく、火事になれば絶対に逃げられない構造の路地でした。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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京都