2012年09月14日
「水道施設設計指針 改定」
上水道施設の設計者の必読書である、水道施設設計指針がこのほど2012年度版として改定されました。これまでもおおよそ10年毎に改定されてきましたが、前回が2000年度版だったため12年ぶりの改定となります。
改定の背景としては、水道をとりまく社会環境の著しい変化や、水道技術の進歩と変化、新たな知見の蓄積等を踏まえ改定されています。
改定の基本方針としては以下の項目があげられています。
①関係法令・規格・基準等の改正に対応、国際規格等にも配慮。
②水道ビジョンで掲げた目標の達成、将来にわたる合理的な水道経営。
③水道事業の運営基盤強化のため、広域化や公民連携の推進に配慮。
④改良・更新や再構築についても、アセットマネジメントを踏まえて考え方を示す。
⑤性能設計に配慮。必要に応じて施工、維持管理についても言及。
⑥地域特性や事業規模に応じた施設設計。
⑦気候変動や地球環境に配慮。省エネルギー化、低炭素社会実現等に視点。
⑧危険に際しても、必要な水供給ができる安全性・信頼性・安定性の高い施設。
⑨「水道維持管理指針」、「水道施設耐震工法指針・解説」等との整合。
⑩最新の図表の使用や具体的事例の紹介、実務上使いやすさに配慮。
内容についてはこれから勉強していくことになりますが、一目で変わったとわかるところは⑩の実務上使いやすさに配慮された点です。
2000年度版ではB5サイズだったものが、今回の2012年度版ではA4サイズに大きくなっています。
また、表記の仕方についても表題を付け、極力長い文章は避け、分かりやすい表現にするように改定されました。
この表記の仕方については、日頃私たちが書く文書についても同じことが言えると思います。
初めて文書を読む相手により理解してもらうには、短い文章で、難しい専門用語は避けることを心掛けています。
文章を書くのが苦手な私にとっては、これが意外と難しいところでありますが・・・
上水道課 西江州の人
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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