2009年08月01日
京都の幽霊
8月に入り本格的な幽霊の季節。書きやすいので「お化け」ネタが続きます。今日は京都で幽霊の絵が展示されている高台寺、圓徳院から六道珍皇寺にかけての話。ここは京都では最高の「お化けスポット」と評価されており逸話もたくさん。
<幽霊子育飴の話>
六道珍皇寺の門前のアメ屋に、毎晩、女性が一文銭を持って飴を買いに来ました。しかし、7日目の夜、女性はお金を持っていませんでした。アメの大将は飴をタダであげ、後をつけてみると、女性は、高台寺の墓地へ入り姿を消してしまいます。
そこで、墓地の土の中から赤ん坊の泣き声。ビックリしたアメの大将は、お墓を掘り起こし、赤ん坊を助け出す。
女性は三途の川の渡し銭として棺桶に入れられた六文の銭を、毎夜、一文持って飴を買い、お墓の中で無事に産まれた子供にアメを与えて育てていたという話。そして、生まれてきた赤ちゃんは立派なお坊さんになりました。
この話から「こをだいじ」→子大事→高台寺になったと言われていますが、実は落語ネタ。
また、「幽霊子育飴」は現在でも売られています。写真がない!当然です。散歩の時間は雨戸が閉まっています。
<現代版では>
現代版の「幽霊子育飴」には続きがあります。六道珍皇寺の井戸から時々娑婆に出てくる天国のそば屋(7月19日の記事)に相談。
「お盆前の忙しい時期に呼び出してごめん」

「お盆はピンクの幽霊衣装でご帰宅?」

「ユニフォーム?日の丸付き?」

「ところで相談内容は、赤ちゃんをアメだけで育てるのは栄養が偏る。何かいい方法はない?」

「そうだ。錦市場に行こう。奇食と呼ばれるチョコレートコロッケ(3月7日の記事)がある。これなら人間と幽霊の共通する食べ物だ。母親も救える。歩いても行けるけど直行バスで急ごう!」

「知らない?地元では有名な京都の幽霊バス(ウィキペディア)。トトロのネコバスじゃなくて普通の市バスだ。京都は労働組合のヤミ専従バスが走っている」
<幽霊バスの中の会話>
少し待っていると「幽204」の市バスがやってきました。

「北海道も地球温暖化の影響を受けて農業も漁業も変わってしまった」

「もちろん。暖かくなりすぎてカルビーのじゃがポックルは製造中止。美瑛のポテトチップもなくなった」

「ポテトチップの代わりはドリアンチップ(写真)がお勧め」
高台寺、圓徳院では8月31日まで「百鬼夜行展」が開催されており、幽霊ファン必見の百鬼夜行絵巻や幽霊図等が展示されています。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
│Comments(
0
) │
京都