2009年09月24日

「あれから30年」


 「上水道、工業用水道の設備投資時代は終わり、これからは経営の段階に入る。公営企業管理者は経営者としての腕の見せどころである。出来上がった施設と職員をフルに使って能率的な経営を行ってほしい」
実は、今から30年前の1979年に都道府県公営企業管理者会議で関根自治省審議官(当時)が語られた内容です。
1979年といえば、「市場原理の導入と小さな政府」をスローガンにサッチャー政権がイギリスで誕生した年でもあります。
 
 滋賀県の上水道は、1930年(昭和5年)6月に大津市柳ヶ崎での取水開始から始まり、1980年には水道普及率が95.3%まで拡大しました。全国でも91.5%(1980年)の水道普及率となり、多くの水道施設が整備されました。ちなみに2006年の滋賀県では、99.2%の水道普及率になっています。
 水道産業新聞(1979年2月12日)のコラム「水音」からの抜粋によれば、関根自治省審議官(当時)の発言を受け、「ある水道ではなく『あるべき水道』を考え、これを実現させるための方策に積極的・前向きに取り組んでみなければならない。」と括られております。
あれから30年、水道事業は「規制緩和と民営化」「財政の健全化」、そして、「施設の更新の時代」 となってきました。水道施設の資産は40兆円以上とも評価されており、まもなく、更新需要が投資額を上回る日も近いと試算されています。


                                   総務部:「隣の鶴瓶さん」

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 水道
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