2009年10月13日
<上下水道技術はすごい>
先日、子供とこんなやり取りがあった。
娘「お父さん、○○らが飲んでる水ってどこの水なん?」
私「△△浄水場の水やから、琵琶湖の水になるな~」
娘「え~、琵琶湖なん?汚くないん?なんか嫌やわ~」
私「何いうてるん。琵琶湖のどこが汚いんや」
どうやら、娘はどこかの谷川の水を飲んでいたと思っていたらしい。
なので、もう少しおどかしてやった。
私「琵琶湖の水を浄水場っていうところで綺麗にして飲んでるんやけどな、おしっことか汗に含まれてる成分で、塩素イオンっていうのがあるんやけど、これは普通の浄水処理や下水処理では、ほとんどとれへんねん。ということはやで、○○は彦根あたりの人らの体を通った水を飲んでるっていうことになるんやわ」
娘「え~、うそ~。」
それを聞いた娘は、目が点になっていた。
あまりにもショックを受けたようなので、少しフォローしておいた。
私「でも、飲み水で怖いのは細菌とかウイルスなんやわ。そういうのが取れていたら、基本的に塩素イオンなんかどうもない。ちょっとコクがあってちょうどいい位や」
とこんな感じである。
ところで、右の図は水道関係者には、もうお馴染みの琵琶湖・淀川水系における水の利用回数を表した図である。琵琶湖から大阪湾に流れ出るまで、水が何回利用されているかを表しているというものだ。滋賀県で下水処理水され琵琶湖に流した水が、京都で取水・浄水処理されて人の体の中をとおり、それが下水処理されて淀川に流れ、それを大阪でまた浄水処理して・・・とこんな感じで利用回数が増えるわけだ。
私はこれを見たとき、2つのショックを受けた。
1つは、「うぉ、大阪はこんなにも利用回数が多いんかい!う~ん、下流の人に対しなんかちょっと申し訳ないな~」ということ、そしてもう1つは、それを可能にしている上下水道技術の偉大さである。
実にいろんなことを考えさせてくれる意味深長な一枚である。
皆さんは、これをご覧になって何を感じました?
環境分析部 環境技術課: H.W
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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水道