2010年01月09日
地震・雷・火事・台風
大晦日から元旦の冷え込みで、滋賀県の北部では雪の積もったところがありました。
当社が管理している水道施設も写真のとおり雪に覆われていました。
雪それ自体で取水、浄水、配水の工程に支障をきたすことはまれなのですが、施設の巡視、点検が大変です。除雪が行われない林道では、徒歩で施設の日常点検に行かなければなりません。
水道、電気、ガス等のライフラインは、いつも利用出来て当たり前、トラブルが発生したら利用者から苦情の電話が殺到します。安定供給には、目に見えないところでの普段(不断)の努力があるのです。
我々の水道施設の管理業務を脅かすものとしては、地震・雷・火事・台風(大雨)があります。
<地震>
阪神大震災でもわかるように、地震は水道の施設や管路に被害を与え、復旧に時間を要し人々の生活に大きな影響を与えます。現在では対策として水道施設や管路の耐震化が進められています。
<火事>
火事が起こると、当然ですが水道水が消火に利用されます。
大量の水が使用されると、水圧が低下したり、水が濁ったりするので、後の対応が大変ですが、住民の方々の財産や命に代えることは出来ません。
<台風>
台風や大雨が来ると、河川や湖沼が濁るので、それらを水源としている場合は注意が必要です。
水質の変化に注意し、必要に応じて取水停止などの処置をおこないます。
配水池に12時間分の容量を持たせてあるので、しばらくは運転を停止しても大丈夫なのです。
水道の運転管理を民間委託できる理由のひとつとして、施設能力に余裕があることが挙げられると思います。
緊急時においても、連絡、相談、決断の時間的猶予があるのです。
<雷>
近年では雷による停電も少なく、雷による一般生活での不自由を感じる人は少ないと思います。
しかし、水道施設にとっては、この「雷」という奴はなかなか厄介なのです。
雷等に伴う停電に関しては自家発電装置やUPS(無停電電源装置)で対応しているので問題はありません。
雷が山間部の浄水場、配水池の制御機器に悪影響を及ぼすのです。
ポンプの運転を制御している水位計が故障して、配水池が空になって断水するなどの事故が起こったりします。
もちろん、避雷針は設置してあるのですが、サージ電流という奴が悪さをするらしいのです。
最近では、雷の原因を取り除く「防雷システム」というのがあります。
水道の運転管理は、天候に左右されるので、常に天気予報を見ています。
最近は、予報の精度が高いので大変助かります。
あと、お盆や年末は使用水量が増えるので注意が必要です。
一年を通じて四季の移り変わりを感じながら運転管理業務に携わっているのです。
施設管理課:チョイ軽オヤジ
Posted by
西日本技術の環境調査員
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08:28
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