2010年01月21日
昆虫飼育<最終回>
今回は成虫誕生までの最終回となり、全4回にわたりお付き合い頂きありがとうございます。越冬中の幼虫は快適に過ごしていますでしょうか?今回は、春先から、夏に向け成虫誕生の準備をお伝えします。
<成虫誕生の準備>
4月~5月頃までは越冬時期での飼育方法を継続して下さい。*最低温度(0℃以上)と、加水を忘れずに!!
4月~5月になると、越冬から覚めた幼虫が土を食べ出します。さなぎに向けて食欲が活発になるので、土の汚れに気を付け交換して下さい。交換の目安は幼虫の飼育と同じですが、できるだけ早めの交換をおすすめします。
5月~6月になると、幼虫はさなぎになるために蛹室(ようしつ)という部屋を作ります。そうなると土の交換はできなくなります。必ず、早めの土の交換をしてあげて下さい。蛹室は幼虫が自分で作るもので、人間が手を加える必要はありません。ただ複数飼いをすると、早くに蛹室を作る幼虫がいます。土の交換などで、蛹室を壊すと、再び蛹室を作ることができなくなり、羽化不全(うかふぜん)という状態になり、成虫に成れずに死んでしまうか、羽、足などに障害が生まれて成虫となります。そのような成虫は正常な成虫に比べて寿命が短くなったり、エサが上手く食べれずに死んでしまったりします。必ず蛹室を作る5月~6月までには土の交換をしてあげて下さい。
万が一、蛹室を壊した場合は、ペットショップなどで、人工の蛹室が販売されています。個別に人工蛹室にて成虫までの手助けをしてしてあげて下さい。
6月~7月になると幼虫は、蛹室の中でさなぎになり、成虫になります。その間は加水のみ行い、動かさずに静かにしておいて下さい。蛹室を壊さないためです。
やがて7月~8月にかけて成虫が土の中から誕生してきます。
寿命は短く、1~2ヶ月です。栄養のあるエサを与えて、次世代への手渡しの準備をしてあげて下さい。(最初の昆虫飼育・カブトムシの飼い方を参照して下さい。)
まだまだ成虫の誕生までには時間と根気が必要となりますが、手塩に掛けて育てた昆虫はお金を出してショップなどで購入するより、ずっと大事に育てられると思います。頑張って下さい。
営業部 :はにわのはなわ
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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