2011年04月04日
緩速ろ過池の比較
今、緩速ろ過池を1年程度継続して運転している池を調査しています。
すると緩速ろ過池の藻類の状況に大きな違いがあることに驚きました。
K市のA浄水場はろ過継続日数が約8ヶ月、T町N浄水場は約12ヶ月ろ過を継続していると聞きました。
K市の方は藻類が大量に発生していて中にはマリ藻のように固まっているものがあり、水道施設として印象が悪くなるような状態でしたが、T町の方は藻類も表面に少し発生している状況でとてもきれいな印象を受けました。
両浄水場とも原水は河川表流水を利用していますが、T市の場合は上流に耕作地などが少しあります。
T町の場合は山からの伏流水に近い状況です。
栄養が有る水と無い水の違いかなと
このような藻類の違いはあるのですが、ろ過池としての損失は両池とも5cm~10cm程度で、ほとんど損失が付いてない状況にあります。
また、ろ過中の水中に含まれる酸素量でいろんな変化もあるようですが、河川水なので飽和に近い状況になっていると想定もできるし、水質的にも全然きれいです。
こうなると管理する側も、いつ清掃を行ったらいいか分からなくなるな~と考えてしまいます。
清潔感を出すために定期的な清掃日を決めて実施するしかないかと思っています。
営業部:磯じまん
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
│Comments(
1
) │
水道
この記事へのコメント
8ヶ月や1年経過しても、損失(ろ過抵抗)が小さいことは、目詰まりしていない。自然界の森林の土壌表面の落ち葉などは、何もしないです。砂層表面の藻や、動物などを取り除くと、生物群集による浄化機能が失われます。目詰まりしないなら、何年でも、そのままで構わないのです。藻や動物を含む生物群集は、季節により場所により、異なります。生物群集が浄化していると考えると、理解できます。生物群集にやさしい処理です。
NPO地域水道支援センター 中本信忠
NPO地域水道支援センター 中本信忠
Posted by 中本信忠 at 2011年04月22日 17:58