2008年08月25日

水道水は不安?


内閣府の「水に関する世論調査」の続きです。水道水の満足度は「すべての用途で満50.4㌫となっており町村で高い。「飲み水以外の用途で満足」39.9㌫で20歳代~40歳代が高い。なお、「すべての用途で満足していない」は8㌫。日本の水道整備水準は直接飲用が可能なレベルです。しかし、半数近くが水道に対して何らかの不安を示す結果となっています。

<水道水は不安?>
飲み水以外の用途で満足」の割合は20代(59.3㌫)、30代(46.8㌫)、40代(46.9㌫)で高い。20台の過半数が水道水を不安視しており、30代、40代も水道水を飲料用として不安視の傾向を示しています。

<しかし、70㌫の人は水道水を飲用>
また、普段の飲み水を複数回答で聞いているのですが、水道水をそのまま飲む割合は38㌫。浄水器を通して飲む割合を含めると、70㌫の人が水道水を飲んでいることになります。

(1)水道水をそのまま飲んでいる(37.5㌫)水源のよい小都市、町村が多い。
(2)浄水器を設置して水道水を飲んでいる(32㌫)
(3)ミネラルウオーターなどを購入(29.6㌫)

<なぜ、水道水が不安なのか?>
実際、浄水場で作られる水道水の水質は基準よりも厳しいレベルで管理されているのが普通です。しかし、需要者側から見ると、必ずしも安心して飲める水準ではありません。この原因はどこにあるのでしょう。

現在では、ほぼ解消されたと考えられますが、以前の水道水は「かび臭」が大きな問題でした。また、水道水の塩素消毒に起因する「トリハロメタン」がありました。
自分のことを考えてみると、散歩のとき、持ち運びに便利なカルシウムを始めミネラル分の多いボトルウォーターを買います。これは利便性と水道水にはない付加価値が購入動機になっています。

現在、住んでいるマンションの水質検査成績書を見ても問題のある水質ではありません。しかし、家では浄水器を通した水道水を使って料理を作っています。朝起きたとき、夜寝る前の水分補給は水道水で作った冷えたお茶。水道水を直接のむことはありません。
確かに、水道水を直接飲むことはありません。むしろ、水道水を直接飲むスタイルが不思議。水道水を利用した飲み方が多様化しているのは事実です。水道水への不安というよりも、未知の環境ホルモンを含めて環境そのものへの不安かもしれません。



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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 1 ) 水道
この記事へのコメント
確かに、政府が決定している、水質基準地には達しているでしょう。
問題はこの基準値が正しいものなのか、ということです。

国際保健機構(WHO)の基準値からは大きく甘い設定基準値も含まれています。
起債の本来地球上に存在しない消毒副生成物・トリハロメタンもこれに値します。
他にpH値についても同様であります。これらを国際基準値に照らし合わせると、
日本国内の水道事業の半数以上が不合格となってしまいます。

結果、可能な数値を設定しているのが現状ではないでしょうか。
国民、消費者は、詳しい事は解らなくても、信用できないことは知っています。
だから水を求めたり、各家庭で水道水に対しての水処理装置を設置するに至るのです。

自分の健康は、自分で守る。これが政治や行政の裏側です。
Posted by ふじ・愛サン at 2008年08月25日 07:51
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