2008年08月19日
少し早い北京五輪の総括とロンドンのメダル数予測
証券会社のゴールドマンサックス、監査法人のプライスウォーターなどが北京オリンピックのメダル予想を行っていたのに対して、個人的に勝手なメダル予想を行っていました。(8月5日記事)
これらは人口、経済指標等を用い、重回帰分析や共分散構造分析などの統計手法によってメダル獲得数を予測したものです。私たちの会社でも水道の将来需要予測に使われている手法です。
私の予想金メダル数は7個(+1~-2)、メダル総数は20台後半。ほぼ当たり。オリンピックの後半は、日本にとって金メダルの有望な種目はありませんから。
日本の強い競技は、日本に不利なルール変更が行われます。スキージャンプ、柔道、開始直前にルールが変更された野球。ルール変更は世界では当たり前の論理。経済の仕組みでもWTOはアメリカのためのルール、ISOはヨーロッパのためのルール。日本発のグローバル経済の仕組みはありません。
<ルール変更にどう対応するか>
法律の改正やルールの変更は突然出てくるものものではありません。必ずその予兆があります。普通の企業ならば、これを危機と捉える側面、好機と捉える側面を分析しながら、それに対応するものです。
この役割分担は選手ではなく、マネジメント側の仕事です。特に、国際会議に出席されている役員の情報に対するアンテナ精度が重要です。私は、この役割を担う役員は名誉職ではなく、会議で論じられた内容をきちんと分析し対応できる人物を選任する必要があると考えます。
戦争は前線の兵士だけではなく、後方部隊が充実していなければ勝てません。
<連覇>
今回、「家族の絆」とともに、よく使われているキーワードは「連覇」です。連覇した選手は立派。しかし、組織に置き換えると、非常に大きな課題になります。連覇後、北島選手、伊調姉妹が引退すると報道されています。連覇がキーワードになるということは、逆の見方をすれば、若手が育っていないことも意味します。
<ロンドン五輪は?>
人口や経済指標がメダル獲得数と相関性が高いとすれば、昨年、一人当たり国民所得はシンガポールに抜かれ、今後大きな経済成長が望めないことから、日本のメダル獲得数は減少することになります。また、五輪3連覇は至難の業ですから、これがダメ押しになります。でも、日本がんばれ!!!
予想を裏切るメダル獲得のために、日本の英知を集めることが必要なようです。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:31
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水道