2009年01月06日

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を読んでみた


年末年始の休みはいつも大前研一の本を数冊読むのが慣例。しかし、今年は8月から始まった金融危機の影響で、書いた時期と読む時期の環境が大きく変化したので少しお休み。
その代わりに読んだのが「環境問題はなぜウソがまかり通るのかⅠ、Ⅱ(以下、環ウソ)」(武田邦彦 中部大学教授)。この本は、いぼ痔で入院して人を見舞いに行ったとき借りてきたもの。この先生の考え方には賛成も反対もあります。環ウソⅢも発売されていますし、その反論の本も出版されています。
ところで、この先生は文部科学省の技術審議会専門委員をやっていたのです。
環ウソでは地球温暖化問題、資源保護、有害化学物質、環境利権など従来の環境の論点に対して厳しく批判しています。この本に対する見解はウイキペディアがよくまとまっているのでどうぞ!

読んでいて気になったことは、2週間に1度は焼き鳥を食べているので、焼鳥屋のオヤジの健康問題について。焼鳥屋のオヤジが、私の頼んだ焼き鳥がもとでガンになって死んでしまうと申し訳ない。

<焼鳥屋のオヤジ>
ダイオキシン類を発生させる要素は熱、炭素、塩。これは間違いない。焼き鳥は鶏肉に塩を振りかけたり、タレをつけたりして焼くのですから、一般論としてダイオキシン類が発生する。しかし、何十年も焼き鳥を営んでいるオヤジがピンピンしているのはダイオキシンが無害だから?

問題になるのは、その濃度と絶対量。焼き鳥のダイオキシン濃度は知りませんが、せめて本の中で数値を示す必要はあるでしょう。例えば、○○ng-TEQ/Nm3を超えている焼き鳥を毎日焼いている(曝露)オヤジでもピンピンしているといえば納得しますけど。うなぎでも同じことが言えますね。
一方、ダイオキシ類を摂取しても吹き出物が出る程度、致死量すらはっきりしないという意見があります。ダイオキシン自体の毒性は極めて高いものの、焼却されるごみの総量に比べて生成されるダイオキシン量がはるかに小さいことに基づいています。

<焼き鳥屋のオヤジの見解>
そこで、年末、焼き鳥屋のオヤジに聞いてみました。
「鳥を焼くとダイオキシンが発生して早く死ぬで」
「どっちかというと、心臓が悪い。焼き鳥屋を辞めたら餓死して死ぬし、焼き鳥屋を続けてガンになって死ぬのも、死ぬことは同じ


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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 環境
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