2009年02月06日
なぜ日本の人口が減少?
日本の人口は減少する方向に向かっています。50年後は気の遠い話なので、これから20年後の日本の人口を考えてみます。私たちの会社では、水道事業や下水道事業の施設整備の規模を決定したり、将来の財政予測を行ったりするために、概ね20年後の将来人口予測を行います。企業の事業活動を継続していく上でも、人口の減少は市場の縮小を意味しますから、さまざまなところに影響を与えます。
平成18年12月、国立社会保障・人口問題研究所の日本の人口推計結果(出生率は中位仮定)をまとめると次のようになります。
総 人 口 生 産 人 口
平成17年(2005) 1億2,777万人 8,422万人(66.1%)
平成42年(2030) 1億1,522万人 6,640万人(58.4%)
2025年には1.2億人割れで人口減少が顕在化、2053年には1億人割れと推計。
現在、2009年ですから、20年後には今よりも1千万人以上人口が減少します。また、15~65歳の生産人口は約1.7千万人の減少と推計されています。
2030年以降は毎年100万人以上の人口が減少し続け、50年後の日本の人口は9,000万人を割り込む。
今後、国内だけで商売を行って行くことは市場が縮小するのですから難しいようです。
<アジアを見ると>
アジアに目を向けましょう。国連の世界人口推計によれば、アジア全体では2005~2025年の人口増加率を21.1%としています。地域ごとに見ると東南アジア(ASEAN)で22%、ウズベキスタン等の西部アジアは39.6%の大幅増加。なお、中国等の東部アジアの人口増加は20年で10%以下。
人口減少による需要が長期低落となると「内需を国内だけに限定せず、アジアを含めた市場」という考え方が出てきて当然ですか?
<なぜ人口が減少するのか?>
種々の考え方があるようですが、専門家の話を伺いますと「出生率低下は、未婚化・晩婚化(結婚感)と出生力低下の2つが原因」としています。その原因は女性のパートを代表とする極めて高い「機会費用」。保育施設のハード、子育てと就業における税・仕組み等のソフト両面の対策が必要とされていますです。
[機会費用]→はてなキーワード
なお、女性の就業率が低く、専業主婦型のイタリア、スペインも日本と共に人口減少の悩みを抱えています。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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