2009年02月16日
会社の総務はパンデミック?
一人の女性が風邪を引いたことで、なぜか総務部長を除く総務部の全員がマスク着用。しかし、同じフロアーにいる窓際の偉い人たちはだれもマスクを着けていない。この現象は総務部の人たちは「自分たちは上品なので風邪がうつるかも知れない」と考え、窓際の偉い人たちは「どうせ田舎ものだから、風邪なんかうつらない」と考えるとわかりやすい。
マスクは花粉症用、ウィルス用、防塵対策用など用途に応じて、さまざまなマスクが発売されています。今の時期から5月にかけては花粉、黄砂、インフルエンザに苦しむ人が多い。今日はこれからの必需品「マスク」について考えてみます。
花粉、黄砂、インフルエンザ・ウィルスは非常に小さいですから、体内に入ることを防ぐためにはマスク着用が最も簡単で効果的。
<大きさ>
花粉粒子のサイズ:スギ花粉で直径約30μm
黄砂のサイズ :日本に飛来0.5~5μm(国立環境研究所調べ)
インフルエンザ・ウィルスのサイズ:1μm
大気汚染の物質の粒子を参考にしてみると
SPM:10μm以下の浮遊粒子状物質(2.5μm以上は、自然のちりやほこりが多い)
PM2.5:2.5μm以下の微小粒子状物質(肺の奥にまで到達するため、PM10より毒性が強い)
「花粉用マスク」は30μmを対象としたマスクですから、黄砂やインフルエンザには効果がないことがわかります。「インフルエンザ用マスク」は1μmを対象としていますから、黄砂対策としても効果がありそうです。それでも心配な人向けのマスクもあります。
<防じんマスク>
厚生労働省基発第0207006号「防じんマスクの選択・使用等について」というものが出されており、ダイオキシン類の粉じんを吸い込む可能性がある作業、放射性物質がこぼれたときの作業、金属の蒸発したもの(液体ミスト)を吸い込む可能性がある作業について使用するマスクがあります。これならば直径約0.1μm以上の粒子を防ぐことができます。
「防じんマスク」は意外と安く、ピンク、ブルー、イエロー、ブラックなどカラフル。スターウォーズの「ダース・ベイダー」になれます。
名前は「ゴ・ベイダー」に決定。
さあ、総務部はピンクやブルーの防じんマスクをつけて仕事をしましょう。案外、お客さんに受けるかも?
それでも、細かい粒子について心配な人は、毒ガス用のマスクも売られています。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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環境