2009年03月06日
ターゲットは80后(バーリンホウ)
「新・中国若者マーケット」 -ターゲットは80后(バーリンホウ)- 松浦良高著。
中国モノですが、市場調査モノとして売れている本です。一緒に買った大前研一の「さらばアメリカ」がハードカバーで1,575円ですから、薄いのに高価(2,100円)。
しかし、データが新しいこと、ネット社会の中国の現状がリアル示されていることから購入。おじさんが書いた中国への企業進出指南ではなく、アニメ・コスプレの世界を含めて80后を紹介。
この本では上海を中心に大学生等の若者のインターネットのサイト、利用方法、変革の瞬間を生きる若者の考え方、行動をインタビュー、アンケート調査を行いながらまとめています。
<年代の特徴>
80后は1980年代生まれを示し(年齢でみると19~28・29歳)、その前後は70后(70年代生まれ)、90后(90年代生まれ)といわれています。80后は現在の中国の勢いを現している世代ですが、その下の90后になると日本のニートに近い。
まず、年代の特徴を「新・中国若者マーケット」から引用します。適切な言葉で各年代を表現しています。その他、カラオケ、ノートパソコン、上下関係、結婚等の評価もあります。続きは買うか図書館でどうぞ!
【仕事】
70后:仕事狂
80后:残業しない
90后:仕事しない
【金】
70后:貯金がある
80后:借金がある
90后:おじいちゃんがいる
<80后の苦しい叫び>
新・中国若者マーケットのうち、~僕らのこの世代は一体どうしてこんなになってしまったのだろう~ から少し引用します。これもおもしろい。
僕たちがまだ結婚する年齢じゃないとき、自転車さえ乗れれば奥さんが見つかった
僕たちが結婚する年齢になったらば、マンションとクルマを持っていないと奥さんは見つからなくなった
僕たちがまだ恋愛とかする前のとき、女性たちは心をとても重視した
僕たちが恋愛し始めたら、女性たちはお金をとても重視するようになった
僕たちがまだ仕事をしていないとき、小学校卒でも社長になれた
僕たちが仕事するようになったらば、大学生でもトイレ掃除をするレベルになった
「新・中国若者マーケット」では、まだまだ続きます。
中国のネットの書き込みを注意深く見ると結構面白いものがあるようです。中国をマーケットと見る場合、巨大な市場動向を読み解く資料として、特に、販売系のご担当者は一読を。
私の場合、ギャグネタとして読んでしまった。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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海外&中国