2009年06月02日
水道局発のボトルウォーター
関西の水道事業体から水道水をペットボトルやアルミ缶に詰めて発売されています。
目的は地震災害用の備蓄、施設見学やイベント時の配布、水道PRグッズなど。コスト的には感心しません。
販売している水道水の価格は500mlで100円が相場。
写真は上海のホテルのミネラルウォーター48元(700円強)。だれが買うか

<関西のボトルウォーター>
京都市:「京の水道 疎水物語」 (急速ろ過) 賞味期限5年の缶詰タイプ
大阪府:「大阪府営水道の水」 (高度浄水処理)
大阪市:「ほんまや」 (高度浄水処理)
堺 市:「新しい自由都市堺」 (高度浄水処理)
枚方市:「きらり枚方 天の川のしずく」(高度浄水処理)
河内長野市「河内長野ウォーター」(緩速ろ過)非売品
神戸市:「神戸の水だより~布引~」(琵琶湖・淀川と布引のブレンド)
芦屋市:「芦屋の水」
伊丹市:「伊丹郷の水」 (高度浄水処理)非売品
奈良市:「自然流下1万メートル」(緩速ろ過)非売品
高島市:「ちひろ」 今、製造しているかどうかは未確認
<ミネラルウォーターの成長が鈍化>
最新のアメリカの資料を読むと「ミネラルウォーターは二酸化炭素排出量が高いイメージで苦戦」。経済の悪化、安全性への懸念、輸送による温室効果ガス問題などからミネラルウォーターの成長が鈍化していると報告されています。ファッションとしてのミネラルウォーターの飲用は限界ということですか?
一方、付加価値として酸素や水素を添加したもの(機能水)が増加しているとも報告されています。
<水道水はやはり安い>
日本の水道水で考えると、空のペットボトルに水道水を詰めて持ち運ぶのが一番安い。社内では、お茶をペットボトルや魔法瓶に詰めて来る人が何人かおります。本当はこの方法がコスト面でベストではないかと思います。
<賞味期限>
災害対策用で製造された水道水ボトルウォーターのなかには賞味期限が5年間というのがあります。一般に市販されたボトルウォーターの賞味期限は1~2年ですから、その長さが注目されます。
写真の整理もできたので、ぼちぼち上海特集に入りたいのですが、今週は水道週間、環境の日と水道・環境のイベントが目白押しなので、もう少しお待ち下さい。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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水道