2009年06月01日
水道週間か?
退屈な6月が始まります。6月は祝日はないし、大きなお祭りもない。
そこで地味に、6月1日~7日まで水道週間。タイトルは「おいしいねこの水未来にいつまでも」今週は水道と環境をテーマにまとめます。滋賀県が予定していた「浄水場の一般公開」は新型インフルエンザの影響で中止。話題がなくなりましたから、今日は、水道の話+イロイロ。
下の写真は「水道水源」の調査風景。小さくても、これも立派な水道の水源です。今日の話はこれが中心(違う?)。
<貯水槽水道の配管>
25年ほど前、世界保健機関(WHO)が芳香族系硬化剤を成分とするエポキシ樹脂塗料を塗布した水道管から硬化剤に含まれるMDA(メチルジアニン)が溶け出し、発がん性が懸念されると警告していました。
これを受けて89年、旧厚生省は配水管に使用されるMDAを含まない脂肪族系硬化剤成分の新塗料規格を制定しましたが、貯水槽水道の水道管は需要者側の管理であることから規格の対象外でした。
この残存する水道管の更新を行うため、最近、東京都の水道管の再生業者等が集まり、診断から改修、維持・管理までの一貫再生システムの本格普及に乗り出しました。滋賀県でも89年以前に作られた高置水槽、受水槽の配管に使われた可能性があります。
なお、西日本技術コンサルタントはMDA(メチルジアニン)の分析を行う数少ない分析機関です。
<マレーシアの水道>
マレーシアのナン州政府は水道水の節約を進めるため、10%の節水に失敗した個人・世帯に対して、超過した場合には、高い料金のペナルティを科す方向で検討していると伝えています。
シンガポールや香港での水道使用量はそれぞれ157リットル、219リットルであることから、同州の1日1人当たりの水道使用量は285リットルで、これを257リットルに引下げることを目標に掲げている。
マレーシアの法律では、水道水源を汚染した場合、死刑を含む厳しいものになっています。世界的に見ると、水道水は人間が生きるための基本と考えている国もたくさんあり、罰則も非常に厳しいものになっています。
<水道の蛇口から>
愛媛県の松山空港の水道蛇口から「ポンジュース」、ロシアの蛇口から「ウォッカ」が出ることは良く知られています。
アメリカのコロラド州では水道の蛇口から「天然ガス」が出るそうです。この付近には、天然ガスの井戸がたくさんあるそうですが、どういう経路で混入しているかを、ガス会社などが調査したが原因は不明。現在は、家庭内に水処理システムを設置しているそうです。
便利じゃないですか。でも、下向きの蛇口から天然ガスがでてきますが、どうやってお鍋を温めますか?
ドンドン、白い防護服が近づいてきます。未だH1N1対策をやっている国だ!
「水道に毒か?」(蛇口がないぞ)
「ここはどこだ?」(飛行機の機内みたい。天国ではないな)
今週から水道・環境&夏休みに向けた旅行特集です。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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水道