2009年07月19日
冥土in天国
昨年の秋、北海道の友人がガンで亡くなりました。その故人に、小野篁(おののたかむら)さんを通じて「お土産は「冥土in 天国」の育毛剤が欲しい」とお願いしていたのですが、なかなか届きません。そこで改めて「あの世の入り口」六道珍皇寺に催促に行ってきました。六道珍皇寺は12月31日の記事(京都の大晦日)→http://ngcon.shiga-saku.net/d2008-12-31.html
小野篁さんに少しお金を渡して、亡くなった友人と話をさせてもらうことにしました。昔も今も京都のお役所は同じでお賽銭で自由自在。少し待っていると、赤鬼に連れられて友人がやってきました。おでこに白い△マーク。前掛けのマークは「マル妖」。
<久しぶりの対面>
「納棺以来だな。元気か?って聞くのもヘンだけれど」
「う~ん。こっちも住めば都だな」
「変わらず競馬やってる?」
「競馬と競輪はやっていない。みんな足がないから迫力がない。でも競艇はいいよ」
「競艇?」
「8月7日から10日までG1「三途の川カップ」が六道珍皇寺のお祭りに合わせて開催される。一緒に行く?」
「いや。オレはまだ早い。歯医者連れて行けよ。あいつなら金持ってるし」
「校長先生達にも来てもらうと麻雀ができるな」
<最近の引越し>
「最近、プロレスラーの三沢がそっちに行ったな」
「ああ 来てるよ。今度、青鬼とデスマッチをやるらしい。チケットは完売」
「マイケル ジャクソンも行ってる?」
「知らない。オレは天国。アメリカ人は美国で、同じあの世でも国が違う」
<伝えておくこと>
「今度、北海道に行くけど、みんなに伝えておくことある?」
「あの世は薄着なんで、夏の北海道では寒い。棺おけに薄手のセーター入れてもらうのを忘れていた。それで、お盆はカーと熱い酒が飲みたい。それと武漢で撮った皆既日食が見たい。なぜか天国の太陽に日食はない。たぶん、月の世界は地獄だから、日食が起こらない」
「それじゃ上海で買ってきた白酒(パイチュー:52度)でも飲む?お供えに持って行く。日食の写真は歯医者に頼んでみる」
「ありがとう」
<そば屋はどうなった>
「ところで、死ぬ前に言っていた幌加内のそば粉、日高昆布のダシでそば屋を開店した?」
「やっているけど天国も不況でな」
「ニシンそばはどうなった?留萌のニシンを京風で味付けしたニシン?」
「実はニシンの代わりにワラぞうり、そばの代わりにローソクの燃え残りの芯を使っている」
「そんなもの食えないだろう」
「いやぁ しょうがないんだ。みんな「お足(お金)のない」人たちなんで」
六道珍皇寺では、毎年8月7日から10日までの4日間は「六道まいり」が行われ「迎え鐘」をつく参拝者で賑わいます。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:24
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京都