2009年10月28日
2年ぶりの台風上陸
10月7日から8日にかけて非常に強い台風18号が日本に接近・上陸し、各地に大きな被害をもたらしました。
滋賀県でも、停電、住宅被害、負傷者を出し、多賀町、信楽、朽木では大雨(総雨量150mm以上)を降らしたそうです。
そんな最中、私は部内で編成されたチームの一員として琵琶湖流入河川のデータ収集(琵琶湖水質汚濁の解明基礎資料)に向うことになりました。すでに滋賀県内は大雨、暴風警報が発令され、次第に風雨が強まるなか調査を続行していたのですが、さすがに台風が接近した時間帯は暴風雨で車外に出て調査する事も出来ず、強風に揺れる車窓から荒狂う風や雨をただ眺めて恐ろしさを体感するだけでした。
毎年のように日本に上陸して、大きな災害をもたらす台風はどのようにして発生するのかご存知でしょうか。
台風は、赤道付近の海水温が高い海上で発生します。海水温が高い海上では上昇気流が発生しやすく、気流によって次々と発生した積乱雲(日本では夏に多く見られ、入道雲とも言います)が多数まとまって渦を形成し、渦の中心の気圧が下がり熱帯低気圧となり、風速が17m/sを超えると台風となるのです。
(風の特性) 台風は、反時計回りに強い風か吹き込んでいます。ですから進行方向に向かって右の半円では風が強くなり、逆に左の半円では台風自身の風が逆になるので、右の半円に比べると風速がいくぶん小さくなります。
(雨の特性) 台風の眼の壁のすぐ外は濃密な積乱雲が占めており、激しい雨が連続的に降り、さらに外側の200~600kmのところには帯状の降雨帯でき、断続的に激しい雨が降ります。
台風は年平均で約27個発生し、そのうち平均約3個が日本に上陸しています。早いものは4月に接近し、遅いものは11月の下旬に上陸した台風もありますので、まだまだ油断は出来ませんね。
環境調査課: 調査隊員
台風の月別の主な経路(出典: 気象庁)
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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環境