2010年01月05日

レジオネラ菌の基礎知識


今日から、仕事初めの方が多いかと思いますが、お正月休みは、皆さん如何お過ごしになられましたでしょうか?私は毎年寝正月ですが、皆さんの中には、スキーやカニ旅行等に行かれ、ゆっくり温泉に入られた方も多かったのではないでしょうか。

皆さん温泉に入って、気をつけて頂きたいのが、レジオネラ菌の感染です。

レジオネラ菌は多臓器障害を伴うレジオネラ肺炎およびポンティアック熱の原因菌で、特にレジオネラ肺炎は急激に重症となり死亡する場合もあります。特に、高齢者、新生児および免疫力の低下している人は感染の危険性が高いと考えられます。皆さんも感染しないよう基礎知識を持っておいて下さい。

<どこから来たの?>
もともと自然界の沼、河川および土壌中に存在していました。生活環境に侵入した経路は明らかでないようですが、水の微粒子や土埃と共に入ってくると考えられています。環境中では種々の微生物が拮抗しあっているので、レジオネラ属菌数は少ないそうです。しかし、少数であっても汚染された水を循環して再利用していると2時間に1回の頻度で2分裂し見る見る増殖するとのことです。

<どのように感染するの?>
エアロゾル(目に見えないほど細かい水滴)を吸入することによって感染し、浴場施設の場合、打たせ湯、シャワーおよびジャグジーなどではエアロゾルの発生が多いので十分な注意が必要です。また、露天風呂は外界と接しているためレジオネラ属菌に汚染される機会が多くなります。また、「ぬめり」中のアメーバ等の原生動物中でも増殖しています。今のところ人から人への感染は認められていません。

<感染を防ぐには?>
感染を防ぐために、入浴者が取り得る行動は限られます。体調が不良な時や泥酔時には入浴しないで下さい。
原湯の温度が60℃以上あり、浴槽に60℃以上の高い温度のまま給湯しており、循環ろ過装置とエアロゾル発生装置を設置していない浴槽が安全ということになります。

                          
                                           環境分析部 : 悪戯親爺

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 環境
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