2010年04月26日

淡水赤潮

淡水赤潮

<赤潮>
プランクトンの異常増殖により海水が変色する現象のことで、その色は赤色とは限らず、
原因となるプランクトンの色素によってオレンジ色、赤褐色、茶褐色等となります。
有害プランクトンが増殖したり、大量発生したプランクトンの死骸の分解過程で酸素消費量が増大し溶存酸素が欠乏するため、魚介類の大量死をもたらすなど、水産業に多くの被害を与えます。

<淡水赤潮>
ダム湖などの淡水域においても富栄養化が進行するとプランクトンが異常に増えて水の色が赤みを帯びる場合があります。これらは海域の赤潮に対して淡水赤潮と呼ばれています。

<ペリディニウム>
渦鞭毛藻類のペリディニウム<写真>は各地の湖沼、貯水池でプランクトンとして普通にみられます。淡水赤潮の原因となるペリディニウムが最も問題とされるのは、原水(ダム湖等)での変色現象です。本種の赤潮状態の水域で、表層水をろ過して多量にペリディニウムを集めると、魚臭は顕著となりますが、赤潮水域でボート上から匂っても、ほとんどわかりません。ペリディニウムは鞭毛藻であるため移動性が大きく、元々取水口などの流れのある所へは集まりにくい性質があります。

<ウログレナ>
琵琶湖で淡水赤潮といえば ウログレナ アメリカーナ が有名です。
琵琶湖ではじめて大規模な淡水赤潮がみられたのは昭和52年で、毎年のように発生しています。最近は発生しない年もありますが、発生すると臭い水が蛇口から出ることになり、自治体に苦情が寄せられることになります。

<ゴールデンウィーク>
淡水赤潮が発生するときの水温は15~22℃で、25℃以上になると発生しにくくなります。水温が上昇し、風の穏やかな晴天が数日間続くゴールデンウィーク前後は淡水赤潮の要注意期間となります。

                             
                      
                                        営業部:カリカリ君

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 環境
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