2008年03月26日

REACH(リーチ)

リーチ。麻雀の話ではありません。欧州新化学品規制法のことです。先日、滋賀県産業協会と滋賀県環境保全協会の主催で、草津市の市民交流プラザで開かれた「REACHのセミナー」に行ってきました。参加者は定員を上回り、質疑も活発に行われていました。

<REACHって?>
簡単にまとめると、現在、1トン以上使用されている化学物質は、世界中で10万種類あると見られています。そこで「化学品は、科学的な根拠に基づいて、リスク管理とリスク管理プロセスによって小さくしなさいよ」ということです。私たちの身の回りにある「モノ」のほとんどは石油からできているので、影響はきわめて大きいと考えられています。

<輸出企業は大変>
自社の製品をヨーロッパに輸出している企業は大変です。また、自社の完成品でなくても製品に組み込まれた部品も対象になるので、企業規模の大小を問わず対象になってしまいます。部品は中国をはじめ、外国から輸入しているのが一般的ですから、その成分について登録手続きが必要になります。そこで発生する登録費用・コンサルタント費用も百万円単位。

<動物実験は一度だけ>
ヨーロッパでは動物愛護団体が強いので、1物質について1回だけしか動物実験が認めてもらえません(重複試験実施の排除)。カエルの解剖は???

<お香の香りは【意図的放出】の対象>

お香が燃焼中に出す香料も意図的放出の対象になるようです。日本人の常識から考えると???なんですが。

<ISOと同じビジネスモデル>
ISOは、登録手数料を世界から集めるイギリスのビジネスモデルです。また、これに伴うコンサルタント料金は1時間あたり200~300ユーロです。日本円に換算すると、時間当たり3万円から4万5千円です。REACHも同じようなビジネスモデルで、登録手数料やコンサルタント料金を払い、登録を済ませ、やっと製品が輸出できるようになります。

<麻雀>
最近、ボケ防止と時間潰し年寄りの間でちょっとしたブーム。禁酒・禁煙・お金をかけないのが大前提。しかし、私は、その年には達していない。



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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:10 │Comments( 0 ) 環境
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