2008年12月09日
麻雀・ラーメンは世界無形文化遺産?
<麻雀>
先月末、マージャンの「世界無形文化遺産」登録申請が中国国内の推薦申請段階で却下されたことを伝えています。同じように中華料理も「世界無形文化遺産」登録のニュースは聞いていますが、結論はまだ聞いていません。
マージャンは中国語で「麻将」と書かれ、その起源は宋代にさかのぼるといわれています。
この伝統文化を守るため、申請を行ったわけですが、結局却下。
しかし、今年、マカオで賞金総額5,000万円のマージャン世界大会が開かれるなど、申請を目指し着々と準備が進められていました。日本人も参加しましたが、決勝で逆転負け。
中国から見ると、日本の千葉県には麻雀博物館があり、起源は中国にあっても、普及の担い手は日本と中国は感じています。
また、5年ほど前、世界の麻雀ルールを解説し、圧倒的なアクセスがあったのは日本のサイト。牌が同じだけで、世界のルールはオリジナルな中国麻雀とは大きく異なっています。日本でも卓仲間でルールが異なるのと同じです。
<ラーメン>
日本で流行している食べ物、ドラマ、音楽などに熱中する若者達を哈日族(ハーリー族)といいますが、少し前、京都駅で若い台湾から来たオネエチャン達が「新福菜館」を探していました。持っているガイドブックの表紙には「日式拉麺」の文字。どうやら台湾でも日本ブーム。台湾は日本よりもラーメン文化は古くからと考えるが常識ですが、日本のラーメンも独自に進化しています。
餃子も「日式」として台湾だけではなく中国本土でも人気。中国系の餃子は日本でいう「水餃子」で、日本的に焼いた「日式」の看板も多数見かけることができます。
世界無形文化遺産は「人類の口承及び無形遺産の傑作を讃えるとともに、その継承と発展を図ること」を目的としています。麻雀・ラーメンの起源と継承は中国にあることは認めましょう。それを大きく発展させるのが日本のお家芸。
Posted by
西日本技術の環境調査員
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07:28
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