2009年04月29日

グリーン・ニューディールの歴史


今日は昭和の日(少し前までは)「天皇誕生日」ですから緑の話。
連日のようにマスコミに登場する「グリーン・ニューディール」。昨年7月、イギリスのシンクタンクが「金融」、「気候変動」、「エネルギー」の危機に対応する処方箋として発表したのが最初。まだ、1年もたたないのに世界中を駆け巡る流行語に。ワールドレベルの流行語大賞ならば断然「グリーン・ニューディール

<オバマ大統領は使っていない>
日本のマスコミに登場したのは昨年11月。オバマ大統領の環境政策がルーズベルトのニューディールと似ていることから世界的に爆発。ただし、私が知る限り、オバマ大統領は一度も「グリーン・ニューディール」という言葉は使っていません。だだし、世界恐慌に対してニューディール政策を実施した第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトの名前は演説の中に良く出てきます。

グリーンカラー・ジョブ
グリーンカラーは自然エネルギー産業で働く人たちで、ブルーカラー・ホワイトカラーに続く新語。この「グリーンカラー」はCNNを見ていたとき、意味がわからず調べまくったのが最初。当時はネット検索で上位に来ていたのは、色としてのグリーンカラー(緑色)でした。

<オバマは環境にどのくらい金を使う?>
今年、来年の2年間で環境・エネルギー関連は711億ドル(約7兆円)。内訳を見ると、省エネ関連が376億ドル、石油などの化石燃料に代わる太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー関連に83.5億ドル、電気自動車などに24億ドル(うち、実証実験4億ドル)。
これによって石油依存体質からの脱却だけではなく、新しい産業を起こし500万人の雇用の場を創造するとしています。

<環境投資の本命は?>
日本総研の寺島会長はグリーン・ニューディール(GN)を次の方程式で表現しています。
電気自動車、再生可能エネルギー、情報技術がパラメーター

GN=EV×RE×IT

EV:電気自動車    (ハイブリッド車を越えるのはこれしかない)
RE:再生可能エネルギー(風力発電、バイオ燃料、原子力等)
IT:情報技術     (ITを使った「スマート・グリッド」(賢い電力網)。グーグルが積極投資。電力網がしっかりしていないと電気自動車は走りません)

タイトルに戻りましょう。昨年7月に出てきた言葉に「歴史」とつけるのは無理ですね。



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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 環境
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