2008年09月09日

京都市のコンビニ規制


京都市が設置した「環境にやさしいライフスタイルを考える市民会議」(以下、市民会議)は、深夜から未明にかけてコンビニの営業を自粛するように求めています。また、その対象地域は市民会議が検討するとしています。コンビニはムダが多く省エネの敵、そうではなく現代生活にコンビニは欠かせないとの論争で、全国的にも大きな影響を与えそうです。なお、京都市内にコンビニは2月末時点で517店あるそうです。
私の住んでいるマンションの隣はコンビニですが、深夜の時間帯に買い物に行ったことはありませんから、個人的には不自由することはありません。しかし、深夜の時間帯に訪れる人は結構たくさんいるのも事実。
両者の言い分を簡単にまとめてみましょう。

<市民会議>
・ 深夜営業の自粛は、温室効果ガスの削減になり地球温暖化防止に寄与する
・ 深夜営業の自粛は、昼型の生活になりライフスタイルが変更できる
・ 深夜のたまり場がなくなり、非行や犯罪の防止になる(青少年の健全化育成)

<コンビニ>
・ 個人のライフスタイルは強制するべきではない。
・ 午後11時から午前5時までの時間帯で5,000人(全国1年間)の女性の駆け込みがある
・ 深夜でも冷蔵庫等は止められないので、日本中のコンビニが深夜営業をやめても温室効果ガスの削減は0.009㌫しかない
・ 深夜帯(0:00~5:00)までの売り上げが2~3割を占め営業の自由が阻害される

<市民会議とは>
・ 市民会議は低炭素社会の構築を目指し,環境にやさしいライフスタイルの創造を図るため,課題や方策について検討を行うことを目的として設置されている。
・ PTA、商工会議所等の地域団体と大学の先生等の学識経験者で構成されており、年4回の会議を予定(第1回は終了。コンビニ側は欠席)

<コンビニ側のとは>
・ 看板照明は環境負荷の低いLEDを採用
・ 市内中心部の商品配送は低公害車を使用
・ 京都まちなか観光案内所、深夜の駆け込み寺(防犯上の価値)として機能

<コンビニの深夜営業自粛で地球温暖化防止?>
市民会議の主張を見ていると数値で示すものがありません。ここでは深夜営業の自粛による温室効果ガス削減の数値を示して自粛を求めるのが道理ではありませんか?青少年の健全化育成方法は、地球温暖化防止に名を借りたコンビニ規制によって解決するものではありません。深夜のたまり場はコンビニだけではありません。ゲームセンターもありますし、夜中に遊びたい人は、何か代わりを探します。

<コンビニの問題点>
日本の輸入食品は3,300万トンと推定されています。一方、日本の食品廃棄物は年間2,100万トン。この食品廃棄物のうち、コンビニの賞味期限切れによる廃棄量は少なくないと思われます。コンビニ側も食品リサイクルを行っているようですが、販売方法(スーパーやデパ地下では閉店間際は安くして売り切る)も含めて、現状のシステムの見直しを考えていただきたい。また、コンビニ側も画一的な24時間営業はやめて、市場原理に従い深夜売り上げが少ない店舗では、深夜営業は中止したほうがよいのではないですか?



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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 2 ) 京都
この記事へのコメント
電力会社が二酸化炭素を出しているので、二酸化炭素削減のはなしをするなら、まず電力会社のはなしを聞くべき。深夜電力は余っていて、捨てている状況なので、コンビニが深夜電力を使わなくなっても、ちっとも二酸化炭素の放出を減らすことはできません。ヒステリックな環境運動は、はずかしいのでやめましょう。
Posted by ららら at 2008年10月08日 21:58
コンビニは深夜の犯罪拠点です。
こちらに証拠映像があります。
http://www.youtube.com/watch?v=5bHGleQNPI4
Posted by 七里ガ浜住民 at 2009年09月15日 05:31
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