2008年10月07日

カタカナ語の文化


先日、「マスター プラン」と「コンペリヘンシブ プラン」の使用区分を調べていると文化庁のホームページ「国語に関する世論調」にぶち当たり。ここではカタカナ語(外来語、外国語)の認知度、理解度、使用度を60語についてアンケート調査を行った結果をまとめています。

<日本語になったカタカナ語>
90%以上の国民が意味を理解しているストレス、リサイクル、ボランティア、レクリエーションは既に日本語です。この調査では「重要で驚異的と感じられることは、カタカナ語の理解度がこの5年で大きく上昇したことである」としています。
また、カタカナ語を使用することについて「好ましい」14.5%、「好ましくない」39.8%、「別に何も感じない」43.7%、「分からない」2.0%という結果。好ましくないと思う反面、どんどん普及するカタカナ語。

<会社で使うカタカナ語>  意味の理解度(  )%
調査したカタカナ語60語のほとんどは日常の会話に出てきます。技術系の会社ですから使わないのはエンフォースメント(4.6 法執行)くらい。会社の仕事でよく使うカタカナ語を並べてみます。コンピュータに関するホームページ(85.0)、インターネット(79.9)、ログイン(48.0)、ウェブサイト(47.2)

インフラ(40.2 社会基盤) 建設コンサルタントの仕事ですから当然
ライフライン(65.4 生活供給線) 上下水道の設計会社ですから当然
アセスメント(27.2 影響評価) 環境アセスメントも仕事です
グランドデザイン(23.0 全体構想) 水道ではたくさんやっています
トレーサビリティ(12.9 履歴管理) ISOでは必須
インターンシップ(21.2 就業体験) 龍谷大学の学生さんが来ます
マネージメント(68.8 経営管理) 経営だけではなくISO(品質、環境、情報等)でも使います
プロジェクト(77.8 企画) 社内にはいくつかのプロジェクトチームがあります
コスト(82.3 経費) 民間企業ですから重要なことです
スケールメリット(18.5 規模効果) 分析の仕事はスケールメリットの追求です

<最後のまとめ>  
「国語に関する世論調査」の最後の文章を引用します。さすが文化庁!うまくまとめています。
『外国語に堪能な為政者やインテリが振り回す外国語に対して迷惑だと思いながら理解を示して日本語としても受容し、結果として日本語を豊かにしてきた長い歴史が思い起こされる。律令時代における漢語(中国語)の受容、明治初期において欧米語に対応させて漢語の素養のあるリーダー達が新しい漢字語を造語、それが日本語として受容された時代(civilizationの訳語の「文明」など)、そしていまや漢語の素養がないので欧米語をそのままカタカナ語にして導入しつつある現代へと変遷してきていると考えることが出来る。』

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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 京都
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