2009年01月13日
深草少将が歩いた道
昨日の散歩は、初めてのコースで出発地は京阪深草駅、目的地は山科の随心院。源氏物語に出てくる百夜通いにちなんだコース?距離は短く5kmで1時間のコース。目標は11時に随心院着。その理由は後で。
<百夜(ももよ)通い>
源氏物語の話を簡単にまとめると、次の通り。
絶世の美女といわれた小野小町が山科の随心院に住んでいた。それを深草少将がみそめ恋に落ち、100夜通い続けると、小町へ思いが通じると通い始めたが、99夜か100夜目に死んで、思いが遂げられなかった話。
<歩いたコース>
京阪深草駅→京都医療センター→名神の側道→随心院
歩道がほとんど無く、特別な目印もないコースで歩きにくいが、たいした距離ではない。しかし、深草少将は夜に歩くわけですから、月明かりがない夜は結構歩きにくいと思われます。大石内蔵助が通った「一力」も最初は伏見にあったという説がありますから、このあたりの道は遊びの道ですね。
<随心院>
随心院は小野小町ゆかりの寺と言われていますが、生涯はよくは判らないようです。本名は小野比右姫で弘仁6年(815)、出羽の国司を勤めた良実の娘として生まれ、小野篁(たかむら)の孫にあたるという説もあります。小野篁は六道珍皇寺に書きましたが、遣隋使を務めた小野妹子の子孫と言われています。
整理すると、小野妹子→小野篁→小野小町の関係になりますか?
大津市大谷の月心寺内には小野小町百歳像がありますし、秋田県には小野小町ゆかりの「あきたこまち」と名のついた米があり、よくわかりません。
随心院は世界文化遺産の醍醐三宝院の近くですから、簡単に行くことができます。現在は上醍醐に上がるためにも入山料(600円)が必要になっています。
<化粧井戸と文塚>
小野小町の旧宅の井戸。麻生さん流に化粧井戸読むと「バケしょう」井戸。
深草少将をはじめとする貴公子からもらった手紙が入っているとされる文塚(トップの写真)。この2箇所は無料です。
<萬寿亭 橘>
随心院そばのお蕎麦屋さん。築400年の民家を修理して改造したと聞いていますが、趣はありますね。個人的には京都で1番。蕎麦粉は北海道の幌加内産で、何と言っても量が多い。いつも注文するのは「ざるの大盛り」(ざる蕎麦2枚に小鉢がついて860円)
このお蕎麦屋さんは人気店ですから、12時に入るとお客さんで一杯です。ですから、行列をしないために11時すぎに入店する必要があります。
久しぶりに行くとシステムが変わっていて「セルフ式」。入り口でお金を払って注文し、番号を呼ばれたら自分でとりに行くスタイル。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
│Comments(
0
) │
京都