2009年03月12日
ガラパゴス ジャパン
ダーウィンの進化論のヒントを得たとされるエクアドル沖の太平洋に浮かぶガラパゴス。ゾウガメ、イグアナ、ペンギンなど固有種が存在する世界遺産。今日はこのガラパゴスではなく、ガラパゴス ジャパン。日本独自と称して世界の流れに遅れた日本のガラパゴスを考えてみます。
<ガラパゴス野球>
北京オリンピックで星野ジャパンはメダルを逃がし、韓国が優勝。
なぜ、韓国が優勝したのか?
韓国野球の勝利の要因は、国内リーグで国際公認球を使用し、国際基準のストライクゾーンの導入。それを決断したマネジメント。
一方、日本のペナントレースは国内基準で行われ、五輪メンバーに選ばれたピッチャーから「ボールがすべる」、バッターから「ストライクゾーンに迷う」と嘆きの声。
国内では星野監督をはじめとする仲良し3人組が批判されましたが、本当の戦犯は国際基準が採用できなかったプロ野球のトップたち。WBCで採用された「15秒ルール」は、試合時間の短いアメリカではルールを決めなくても、ファンのことを考え普通のこと。日本的な精神論(投手と打者の駆け引き)は15秒のなかで処理すれば済むこと。国際化の対応が敗因にならなければ、よいのですが。
侍ジャパン頼みまっせ!
<ガラパゴス新幹線>
現在、世界中で環境にやさしいということで、大量に人が運べる鉄道網のプロジェクトが具体化しています。新幹線は安全性の点では世界に誇る技術のひとつですが、世界の標準ではありません。台湾ではヨーロッパとの混合で一部採用されていますが、すべてのシステムではありません。中国に輸出した新幹線も車体の一部。
フランスのTGVは、システムが違うヨーロッパの鉄道間での相互直通が普通に行われてきた場所で開発されてきたため、普通に一般鉄道に乗り込め運営できるシステムになっています。異なるシステム(在来線)に乗り入れる実績は「山形新幹線」「秋田新幹線」が日本にもあります。しかし、改軌を含む大規模な工事が必要な日本の新幹線に比べると、工事は小規模で建設費が大幅に削減できます。
詳しくは「新 幹 線 は 海 外 に 輸 出 で き る の か ?」→http://www.geocities.jp/daijitk/rondan/060307.html
<ガラパゴス ケータイ>
ヨーロッパでiモードのドコモジャパンが敗退、結局、日本の携帯電話は中国でも全滅。ノキアが圧勝。
日本の技術力は世界中の誰もが認めるところですが、現実には敗北。
この原因を考えてみると、日本メーカーは要求が異なる通信事業者ごと、機種ごとに機能をそれぞれ作り、その結果、価格が高すぎたこと。(垂直統合モデルと呼ばれています)
現在は相当改善していますが、日本の携帯電話(特に、ドコモ)は海外では「圏外」になり使えませんでした。島国の携帯電話は海外では受け入れられません。
ボリュームゾーンのインド・中国では高すぎて日本の携帯電話は普及しません。ただ、一部の富裕層からはデジタルテレビが見られる日本の携帯電話は人気で、再進出を行うメーカーもあります。
<ところで、学校に携帯電話の持ち込みは?>
私の家では小学校は糸電話。
中学・高校はほら貝とのろしでコミュニケーション。
これは、古いというだけですか?
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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環境