2009年07月24日

生物多様性って!COP10

生物多様性って!COP10


今年10月11~29日、生物多様性・COP10名古屋で開催されます。COP10は、今までの達成度(現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる)が確認され、これからの10年後までに何をなすべきか論議する世界中が注目する重要な会議。
写真はゲンジボタルの幼生。

そして、今年は国連が定める「国際生物多様年」。
現在、名前が付けられている生物は175万種、未確認の生物を含めると約3,000万種が地球上に存在していると考えられています。

しかし、現代は恐竜の絶滅以来の第6の大絶滅時代にあると言われています。しかも、1年間に約4万種と言われる現在の絶滅のスピードは、恐竜時代の絶滅速度よりはるかに速く進んでいます。生物種の減少の原因のほとんどが、開発乱獲外来種の持ち込みなど人間の活動。

<生物多様性とは>
「生物多様性」とは、あらゆる生物種の多さと、それらによって成り立っている生態系の豊かさやバランスが保たれている状態を言い、さらに、生物が過去から未来へと伝える遺伝子の多様さまでを含めた幅広い概念。
1992年、ラムサール条約やワシントン条約だけでは生物多様性の保全を図ることができないとの認識から、新たな包括的な枠組みとして「生物多様性条約」が締結されており、この目的は次のとおり。

① 生物の多様性の保全
② 生物資源の持続的な利用
③ 遺伝資源の利用から生じる利益の公平かつ公平な配分

<生物多様性国家戦略>
日本の国土の望ましい姿として、過去100年間で破壊してきた生態系を100年かけて回復する100年計画」。短期的に取り組む基本的な施策は次のとおり。
① 生物多様性を社会に浸透させる
② 地域における人と自然の関係を再構築する
③ 森・里・川・海のつながりを確保する
④ 地球規模の視点を持って行動する

<愛知・名古屋では>
万博の動員型のイベントではありませんが、愛知・名古屋の産官学を挙げて取り組んでいます。地球温暖化防止では「京都」が全世界に発信されました。生物多様化で名古屋議定書を作り「名古屋」を世界に発信しましょうか。

<滋賀県では>
琵琶湖の豊かな生物多様性を守るのは企業の重要な経営課題として、滋賀県経済同友会が行動計画「琵琶湖いきものイニシアチブ」をまとめています。琵琶湖を抱える滋賀県を「環境の聖地」と位置付け、その象徴である生物多様性を保護することが滋賀のブランド力の基本と考えています。


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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 ) 環境
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