2009年04月13日

プリウスはいつまで勝ち組でいられるか?


日本自動車販売協会連合会(自販連)が2008年度の新車販売ランキング(軽自動車除く)を発表しています。消費者から燃費性能を評価されて、ハイブリッド車「プリウス」は前年11位から5位へと躍進
今年は200万円を切る価格で話題となったホンダの新型ハイブリッド車「インサイト」も加わりハイブリッド車対決は必至。
今日の話は「プリウス」VS「インサイト」ではなく、話題の2車ともに負けるというもの。

<電話とカメラを見ると>
技術の主役交代は簡単に起こります。昔から工業製品は「10倍作れば価格は半分」、「いったん変化が起これば7年で主役が交代」といわれています。身近な例では固定電話VS携帯電話、そして銀塩カメラVSデジタルカメラ
現在、ガソリン車VSハイブリッド車でハイブリッド車の勝ち。ということでガソリン車中心のビッグ3は敗北。
ところが、勝者ハイブリッド車には勝ち目のない敵がすでに現れています

<電気自動車>
電気自動車が克服しなければならないことはたくさんあります(電池、走行距離、充電スタンド、大型車対策)しかし、電気自動車の良いところは温室効果ガスを排出しないだけではなく、維持管理費の安さにあります(深夜電力利用で1円/1km)。

携帯電話にカメラが付き、テレビが付き、本来の目的以外の用途に利用範囲が広がったように、電気自動車も移動手段だけではなく、音の静かなことを利用した音響ルーム書斎などの利用方法が考えられています。

<協力工場に大きな影響>
電気自動車の普及は自動車メーカー本体への影響に止まらず、協力工場に極端な影響を与えます。その理由は自動車そのものの構造において、ガソリン車と電気自動車に技術的な継続性が見出せないことです。したがって、ガソリン車のある部品だけを作っている工場は電気自動車の普及によって一気に仕事を失うことも考えられます。

<これが伏兵だ>
GMとセグウェイが開発した電気スクーター(二人乗り2輪車)。写真はここ→
http://blog.wired.com/cars/2009/04/gm-and-segway-b.html
平均的な自動車(購入価格、保険費、維持管理費、燃料費)の1/3~1/4の費用
最高時速56km
自動車どうしがワイアレスで相互に通信して、速度を調整したり、混雑を緩和したりして事故を防ぐというもの。
しかし、市販するより先にGMが倒産?


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Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 1 ) 環境
この記事へのコメント
おはようございます。プリウスはハイブリッド車だから買われている面とカローラの1500よりステータス性付加価値のある車と言う面で買われている要因もあると思います。今のプリウスでもカローラに比べて乗り出し価格は百万円ほど高くなっていますから…これからハイブリッドが売れ続けるにはハイブリッド関係のモーター、駆動用の電池のコストダウンにかかっています
Posted by ESTIMA X at 2009年04月13日 08:16
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