2009年05月16日
医薬品のネット規制はどうよ!
今、ネットの世界で大きな論議になっているのが「医薬品のネット規制」。ここは会社のブログですから、この問題について賛成・反対の意思表示はしません。
<厚生労働省の改正案>
6月1日以降に第2類医薬品(解熱鎮痛剤や風邪薬、胃腸薬、水虫薬、妊娠検査薬などの大衆薬)をインターネットで購入できるのは、以下の2つの条件のいずれかを満たす人だけに限定される。副作用への注意が必要で最もリスクが高い第1類のネット販売は当然規制対象。
・ 離島(北海道、本州、四国、九州、沖縄本島以外)に住んでいる人
・ 5月31日以前に医薬品を購入した人が、同一医薬品を継続購入される場合
ただし、この条件は2年間の期間限定。2年後には条件を満たしていても第2類医薬品のネットでの購入ができなくなる。
<どんな薬?>
第1類:「ガスター10」などのH2ブロッカー含有薬、「リアップ」などの発毛薬、「ウィンダム」などの水虫薬など。一般医薬品における市場規模は4%。
第2類:「パブロン」、「ルル」などの風邪薬、「コーラック」などの主な便秘薬、漢方薬の「葛根湯」、「ボラギノールA」などの痔薬。市場規模比率は63%ボリュームゾーン。
第3類:ビタミン剤、目薬、うがい薬(第3類は規制の対象外)
<実際、薬を買うときは?>
私の家では、風邪薬、胃腸薬等購入は、近所にある広く営業展開しているドラッグストアー。棚から「効きそうな」、「テレビCMで印象的」、「昔から使っている」等の理由で商品をプラスチックカゴに放り込みます。ドラッグストアーでは、お菓子やジュースも販売されていますから、これも気に入った商品をカゴに入れます。薬もお菓子も同じ感覚です。
レジに並びポイントカードを出し、お金を支払い、レシートをもらい、ポイントを確認してお帰りです。薬剤師との会話はありませんし、レジで薬の効用や副作用を聞いている客もおりません。
<対面販売は必要か?>
私は薬の正しい情報提供は必要と思いますが、実際の行動を振り返ってみると、薬剤師のアドバイスを聞きながら薬を購入したことはありません。しかし、人によっては薬剤師のアドバイスを求めることもあるでしょうから、対面販売は不要ということにはなりません。
「医薬品のネット規制」を論じるとき、ぜひ、対面販売を求める人たちにお聞きしたいことがあります。
以前、サリドマイドやスモンの薬害問題がありました(どこまで解決したのかしりませんが)。これらの社会問題になった薬が販売されていた時代は、インターネットは存在せず、普通の医薬品として薬屋での対面販売が主な売り方ではないかと思います。
サリドマイドやスモンの事例についてどのように説明されますか?
今朝、神戸の高校生が新型インフルエンザに2次感染か?なんて情報もあり、規制することのデメリットも相当大きいのでは?
薬が買えずに死んでいく。これでは江戸時代みたいですね。
消費者が求めているのは、正しい薬の使用法や服用法に関する情報であって、対面販売という「売り方」を求めているのではありません。
<隣の鶴瓶さんへ>
ネットで発毛剤「リアップ」、水虫薬「ウィンダム」、痔薬「ボラギノールA」が買えなくなりますよ!
今日は、これが言いたかった。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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環境