2009年06月19日
同済（どうざい）大学はどうだい？
「食は同済にあり」と言われる同済大学に行ってきました。日本でも学食ランキングが出ていますが、ここは学食No1が売りの大学。したがって、ここの目的は学食。大学の横にある建物は日本の建築トップ安藤忠雄が基本設計をした作品。（写真）
しかし、実質的に学生が立入禁止建物になっているため、学生の評判は芳しくありません（デザインが悪いわけではない）。
まず、食堂へ。食堂は3箇所に別れていますが、そのひとつ3階建ての食堂へ。1階は麺類・ショウロンポウ、2階は定食、3階はお好みの料理に分かれています。そこで3階へ。
全員が寮生活ですから、学生は3食とも食堂を利用します。
＜ビールがある＞
3階に行くとトレーにビールを5本乗せた学生が歩いている。日本の大学でもビールを飲める食堂やレストランはあるのですが、学生用の食堂でお酒を販売する所は数少ないですし、アルコール度の高いお酒を置いている場合はほとんどありません。
「酒が飲めるのか？」
「ビールくらいなら飲めますよ。」
「これから、打ち合わせの前だから止めておきます」
「心配しなくていいですよ。今日は中国の端午節でお休みですから、お気楽に。みんなで飲みましょう」
アルコール度数50度以上の白酒は昼にはきついのでサントリービールの大瓶（3元：45円）とピータン豆腐（2元：30円）をオーダー。残りの酒の肴はみんなのおかずを分けてもらう。味つけは、やはり上海料理特有の甘め。いい大学（居酒屋）です。
＜学食＞
おかず2品（3～5元）にご飯（0.6元：10円）で合計10元（150円）未満が標準。入学した当時より3割は値上がりしているとか。麺類・ショウロンポウも（1個1元）同じくらいの値段。ただし、豫園（よえん）のショウロンポウよりも安くて美味しいとの評判。
家族連れも多く、こんな会話をしています（？）
「お前も勉強して、こんなおいしい食堂のある大学に入りや」
「大学に行かなくても、居酒屋に行けばいいやんか」
＜風呂屋がある＞
打ち合わせが終わり、帰り道には風呂桶を持つ学生がちらほら。
学生寮は大学構内にあります。しかし、寮には風呂場がありません。そのため女子学生も風呂桶を持って学内の風呂屋へ。値段はシャワー10分間で1.5元（20円）。学内を風呂桶持ってゾロゾロ学生が歩く。日本では絶対に見かけない光景です。風呂屋には学生カードがあれば入れます。
＜映画館、スポーツジムも＞
大学構内ですべてを済ましてしまうシステムのせいか映画館（金曜日のみ上映）やスポーツジムがあります。これらは大学が作った株式会社が運営。外語大学にはカラオケもあるようです。
「映画は古い？」
「最新ではありませんが、古くはありません。有名な映画が中心です」
＜学生生活はいくらかかる？＞
日本人をはじめ外国人の寮費は個室1,800元（27,000円）に対して、中国人学生は4人部屋100元（1,500円）。大学構内では安いですから食事、嗜好品等を含めた中国人大学生の生活費は毎月700元（ざっと1万円）程度と言っていました。
＜模型＞
建築学部の横に大学が設計した建物の模型が置かれています。その中に森ビル（上海還球金融中心）も。建築以外の学生は「50年後の寂れた姿」と言って喜んでいました。土木は世界一流と豪語していますが、確かに中国の建設会社は、日本のスーパーゼネコンよりも完工金額は大きく、世界中から受注している。
＜毛沢東＞
この大学のシンボルは毛沢東の銅像で結構大きいものです。入学祝い記念写真の撮影ポイント。ここに水素自動車が走る場面に出くわすと最高らしい。
「毛沢東思想は、日本では「もう、沢山（たくさん）」思想と呼ばれていた」
「いいじゃないですか。毛（け）が沢山あって」（ハゲにとってはうらやましい）
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
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