2009年06月09日
残飯だすな(上海市のゴミ事情)
最近、上海市内に4色のゴミ箱が置かれ、分別回収が始まっています。
青、赤、黒のリサイクルゴミ、有害ゴミ、その他のゴミの3種類に分け、生活ゴミの「減少化、資源化、無害化」を図っています。空港、道路、地下鉄等の公共の場所では2種類(リサイクル可、その他)、実際みていませんが、政府機関や学校、事業所等で3種類(リサイクル可、有害ゴミ、その他)のゴミ箱。
水を飲んだあと、ペットボトルをリサイクルのゴミ箱に捨てると、おじさんがやって来て、さっさと回収。地方出身者の収入源になっています。設置してあるゴミ箱の中身をみると、分別回収は比較的受入られているようです。
2007年、上海市の生活ゴミ処理量は1日あたり19,000トン。上海市政府として、ゴミの分別回収は生活ゴミの量を減少させ、資源化を図るための有効な手段と考えていますが、一般家庭にゴミを分別する習慣は普及していません。
中国のゴミ処理の基本は埋め立て。しかし、上海のような大都市になると臭気や排水の問題が発生することから、比較的無害化処理が進んでおり、その率は6割を超えるとされています。逆に考えると4割近くは無害化されずに処理されていることを示します。
ゴミ処理施設は、浦東新区にある焼却による発電とともに、普陀区ではヨーロッパでは広く採用されている嫌気性発酵処理方法を採用し、ゴミの資源化利用を行い始めています。この建設にあたり、55%が民間資本になるBOO(Build-Own-Operate)形式の経営方式を導入。
水道や下水道もBOTで事業を行っており、事業経営は日本よりも進化している感じ。
<残飯>
中国では伝統的に、たっぷりの量を数多く出すことが、もてなしの基本。日本人が食事に招待されたとき、食事の後、驚くのは残飯の量。このような残飯は上海市内だけで毎日700トン発生すると推定されています。
大阪のおばちゃんなら「パックちょうだい」では済まず、「パック10個になるからダンボールもちょうだい。これで明日、ご飯作らなくても済む」程度の食べ残しが発生します。
写真はスープ。4人で飲んだのですが、1人で2~3杯飲んでもこの状態で量が多すぎます。メニューで大・中・小の選択させることが必要です。
大阪市は、上海市と「姉妹都市」の関係ですから、姉妹として大阪のおばちゃんのパックに詰めて持って帰る行動や考え方を教えてあげましょう。
じゃ、京都市はどう?
京都市は上品ですから、下品な上海市の関係は「おしまい都市」の間柄です。
今回、中国人と何回か食事をしましたが、すべて海外留学を経験した人たちですから、残飯が出そうな注文はしておりません。
ただ、西日本技術の三重事務所には、居酒屋で「中国の役人」のように数々の料理をオーダーする人がいます。そういえば、この人のお父さんも役人だった。
写真の説明が遅れました。交差点にある騒音表示。この場所は65dbが環境基準。緑は基準内で赤が基準から外れる表示になっています。この交差点では100dbを超えることもしばしば。
Posted by
西日本技術の環境調査員
at
07:28
│Comments(
0
) │
海外&中国