2009年09月09日

離島の水はどこから?


 私は三重に住んでいますが、先日初めて鳥羽市の離島「神島」に足を運びました。
神島は、鳥羽港からフェリーで約40分、伊勢湾口に位置し、周囲約4km、人口は500人に満たない小さな島です。しかし、ここ神島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となったことで有名です。(5回も映画化されています)
 潮騒の足跡を辿る道。 興味ある方は是非「神島」へどうぞ!

 神島灯台は、愛を誓いプロポーズするのにふさわしい観光スポットとして、長崎県のハウステンボスや岡山県の倉敷チボリ公園などとともに恋人の聖地の30か所の1つに選ばれました。近々プロポーズしようと考えている草食系男子や肉食系女子の方々!是非「神島」で一生涯の愛を誓い合ってみませんか!うらやましい・・・。

 山道を歩いていると突然、草むらの中からコンクリートがむき出しになった建物が出現しました。これが「監(かん)的哨(てきしょう)」。 戦時中、伊良湖岬から撃った試射弾の着弾地点を確認する旧陸軍の施設です。潮騒を辿る旅には、こちらもはずせないスポット!
見渡す海、島の雰囲気、監的哨・・・タイムスリップした感覚を味わいたい方、実物を見に是非「神島」へどうぞ!

 海岸道を歩いていると、デカイ鳥が歩いているのを発見!近づいても逃げる気配なく人に慣れっこのよう。なかなか見慣れないトビのお散歩・・・。

離島の水はどこから?
また、ここ神島はサシバというタカの一種の観察地として注目されているらしい。サシバは渡り鳥で、秋には伊良湖岬を飛び立ったサシバが、伊勢平野方面に渡るのをみることができるそうです。

 環境省レッドリストに絶滅の危機が増大している種として絶滅危惧II類の指定を受けている鳥です。
 このような散歩しているトビやサシバに逢いに、是非「神島」へどうぞ!



ずいぶん神島を歩きましたが、ここからが本題。
 神島に住んでいる人々の生活用水はどうしているのでしょうか?
答えは、本土の蓮(はちす)ダムを水源とする県南勢水道(通称:南水)の水道水を、鳥羽市から答志島を経て神島まで海底送水管によって送られています。
 かつては島内の小さなため池と井戸に頼っており、水不足にたびたび悩まされていたそう。そんな時には、鳥羽市や四日市にまで行って漁船で水を運んだり、海水で米を研ぎ、最後の時だけ真水を使うといったようなご苦労をされていたそうです。
その海底送水管ですが、平成19年10月に船舶のいかりが送水管を引っ掛けた管破損事故がありました。島全体が断水状態になり復旧するまで半月以上かかりました。このような事故に限らず、ライフラインのリスク対策は、いろいろな観点から考える必要がありますね。水は本当に貴重です。はい。
ちなみに水道水は南水だけに軟水でした・・・。

釣りを楽しむおじ様方、何処で何をしていても離島の水はどこから?
幸せな恋人たち、新鮮な魚介類を求める紳士淑
女・熟女たち、キャンプを楽しむ家族連れ、環境
調査員みたいなマニアックな人たち。もちろん
ずっと神島に住まわれている人たちなど。
小さな島でも感じることは十人十色の神島ワールド。
私は? さあ、トビのように羽ばたこうかな!

                                             

                                 
                                   
                                      by 三重のギジュちゅ屋もどき

Posted by 西日本技術の環境調査員 at 07:28 │Comments( 0 )
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